大人になって初めて気づく「大人の発達障害」…人間関係の悩みや生きづらさの原因かも?
「場の空気が読めない」「人付き合いが苦手」「集中力が続かない…」。もしかしたら、それは発達障害のサインかもしれません。大人になってから発達障害と診断されるケースが増加しており、生きづらさを抱える多くの人がその原因を知り、適切なサポートを受けることが重要になっています。
発達障害とは?
発達障害とは、生まれつきの脳の特性によって、日常生活に支障をきたす状態のことです。以前は「落ち着きがない」などと片付けられていたものが、研究が進むにつれて脳の特性であることが分かってきました。2004年の「発達障害者支援法」、2010年の「障害者総合支援法」の対象となり、社会的な認知も高まっています。
大人になって気づくケースが増えている理由
子どもの頃は学力などに問題がなければ、周囲も違和感を抱きつつも気づかれずに大人になることがあります。しかし、社会人になると、子ども時代には許されていた言動が人間関係を壊す原因になったり、就職、結婚、出産、子育てといったライフステージの変化によって、今までなんとかなっていたことができなくなるなどして、初めて発達障害に気づくケースも少なくありません。
主な症状
発達障害には様々なタイプがありますが、よく見られる症状としては以下のようなものがあります。
- 場の空気が読めずに失言してしまう
- 人との関わりが苦手
- 集中力が続かず、すぐに飽きてしまう
- やるべきことよりも、やりたいことを優先してしまう
ADHD(注意欠如・多動症)について
ADHDの場合、約1/3の人は思春期までに症状が落ち着き、約1/3は目立たなくなりますが、残りの約1/3は大人になっても症状が残ると言われています。医学博士で発達障害を専門とする司馬理英子先生は、「問題の程度や生活環境によって、症状を克服できる場合もありますが、ライフステージの変化によって症状が顕在化することもあります」と指摘します。
もし悩んでいるなら
もし、人間関係や仕事で悩みを抱え、生きづらさを感じているなら、専門機関に相談してみることをおすすめします。早期の診断と適切なサポートを受けることで、より自分らしく、充実した人生を送ることができるでしょう。