【後編】パリのトップメゾンで活躍！日本人クリエイターが明かす、ファッション業界で成功するキャリアと働き方のすべて

パリのファッションシーンを牽引するトップメゾンで活躍する3人の日本人クリエイター、モデリストの吉田隼さん、同じくモデリストの菅さつきさん、そしてファッションデザイナー・クリエイティブディレクターの豊嶋慧さん。日本の専門学校や美術大学を卒業後、海を渡り、自身の夢を掴んだ彼らの特別対談【後編】をお届けします。
前編では、メゾンでのリアルな業務やキャリアの出発点について深掘りしましたが、後編ではさらに踏み込んで、プライベートと仕事の両立、人間関係・コミュニケーション、そして未来を切り拓くキャリア形成に焦点を当てます。夢を追いかける10代〜30代のあなたに、彼らの言葉がきっと響くはず！

プライベートも仕事も充実！パリ流ワークライフバランスの極意とは？

「仕事のためにプライベートを犠牲にする」なんて考え方はもう古い！パリで活躍するトップクリエイターたちは、どのようにして仕事とプライベートのバランスを保っているのでしょうか。
吉田さんは、文化服装学院を卒業後、日本での経験を経て渡仏し、数々のトップメゾンでモデリストとして活躍。菅さんもまた、日本でパタンナーとして7年間の経験を積み、ロンドン、そしてパリへと拠点を移しました。豊嶋さんは、マルジェラやランバン、ボッテガ・ヴェネタなどでデザイナーとして手腕を振るい、現在は写真やアートワークにも活動領域を広げています。
彼らが口を揃えるのは、「自分の時間を大切にすること」。パリでは、休日や定時後のプライベートな時間はしっかりと確保され、クリエイティブな発想やインスピレーションの源となっています。オンとオフを明確に区別し、趣味や家族との時間を充実させることで、仕事へのモチベーションも高まるのですね。

人間関係の鍵はコミュニケーション！グローバルチームで輝く秘訣

パリのトップメゾンでは、多様な国籍のクリエイターたちが集まって仕事をしています。異なる文化や価値観を持つメンバーと協力し、最高のクリエイションを生み出すためには、一体何が重要なのでしょうか？
菅さんは、小規模ブランドでの経営にも携わり、多様な国籍のメンバーで構成されるチームをまとめるマネジメント経験も豊富です。彼女が強調するのは、「相手を理解しようとする姿勢」と「オープンなコミュニケーション」。言葉の壁や文化の違いはあっても、お互いを尊重し、積極的に意見を交換することで、チーム全体のパフォーマンスが向上すると語ります。
吉田さんや豊嶋さんも、日頃から「なぜ？」を問いかけ、自分の考えを明確に伝えることの重要性を指摘。相手の意見を聞き入れる柔軟性と、自分の意思をはっきりと表現する力が、グローバルな環境で成功するための鍵と言えるでしょう。

自分だけのキャリアを築く！成功を掴むためのロードマップ

吉田さん、菅さん、豊嶋さん、三者三様のキャリアパスは、まさに「唯一無二」の物語です。日本での経験を礎に、語学力や専門スキルを磨き、チャンスを掴んでパリへ。
吉田さんは、デザイナーからモデリストへと職種を変え、オートクチュールやVIP対応など、専門性を高めていきました。菅さんは、マネジメント経験も活かし、幅広い視野で活躍しています。豊嶋さんは、デザイナーとしてキャリアを積み重ねながら、写真やアートワークなど新たな表現にも挑戦し続けています。
彼らが若き世代に伝えたいのは、「明確な目標を持ち、それに向かって努力し続けること」、そして「固定観念にとらわれず、常に新しいことにも挑戦する柔軟性」です。自分の「好き」を突き詰め、自分らしい働き方やキャリアをデザインしていくことこそが、ファッション業界で成功するための、そして人生を豊かにするための最も大切な要素なのかもしれませんね。