イケメン幼馴染がヤンデレに!?10年越しの激重愛がたまらない『3月の霹靂』【漫画レビュー】
「小さかった幼馴染と再会したら、超イケメンになってた!しかも激重な愛をくれるヤンデレ男子に進化してたんだけど!?」
そんな夢のようなシチュエーションを描いた漫画『3月の霹靂』(池ジュン子/白泉社)が、今、読者の心を鷲掴みにしています。
コメディ要素満載なのに、なぜか誰かを大切にしたくなる温かい気持ちになれる本作の魅力に迫りましょう!
推し活女子と激重ヤンデレ幼馴染がまさかの再会!
物語の主人公・倉敷依(くらしき・より)は、交通事故による怪我で留年してしまった高校1年生。以前は打ち込んでいた少林寺拳法もできなくなり、友人とも距離ができてしまった心の穴を埋めるように、ひたすら二次元の推し活に励む日々を過ごしていました。
そんなある日、依の「推しのうちわ」を無造作に踏みつけた男子に「万死!」と憤慨!しかしその相手は、まさかの幼馴染・月見里彌生(やまなし・やよい)君だったのです。
小さくて可愛らしく、いつも依の後をついてきていた彌生君は、背もぐんと伸びて誰もが振り返るほどのイケメンに成長していました。
しかも、再会早々に「結婚する約束してたよね?」と爆弾発言を繰り出し…!?
困ってる人、放っておけない!愛に溢れた主人公・依の魅力
交通事故で自信を失いかけていた依ですが、その根っこにある困っている人を放っておけない優しさは健在です。
まだ足が思うように動かないにもかかわらず、絡まれている彌生君を助けようとしたり、川に流されそうな子猫(のようなもの)が入った箱を拾いに行こうとしたり。
そんな無茶をしてでも誰かのために走り出す姿は、危なっかしくも、彌生君が長年想い続けてきた「陽だまりのような存在」そのものです。
また、これまで恋愛経験が少なかったのか、「恋ってなに?」状態の依が、彌生君と再会してから徐々に自分の気持ちに戸惑い、彼を意識し始める姿も、とっても可愛らしくてキュンとしますよ!
「よりちゃんへの愛=人生」!?スパダリ&ヤンデレ男子の重すぎる愛がいい!
昔は背が低くて泣き虫だった彌生君。しかし「よりちゃんより大きくなって、意地悪されないくらいすごい人になったら結婚する」という幼い頃の約束を胸に、血の滲むような努力を重ねてきました。
その結果、高身長イケメンで文武両道、さらには神絵師で料理もこなす完璧スパダリ男子に!
そして、10年近くも依一筋に想い続けてきた彌生君は、その一途さが高じて「この世に自分と依以外不要!」とまで言い放つ“愛が重すぎるヤンデレ男子”へと進化を遂げます。
普段の言動は行き過ぎていて笑いを誘いますが、ここぞという時のカッコよさはもう半端じゃありません!
「愛が重い男子、意外とアリかも……!」と、あなたもきっとハマってしまうはず。
オタク女子は共感必須!読み進めるほど愛が深まる『3月の霹靂』
最新の2巻では文化祭編がスタート!ふたりの通う高校では文化祭でコスプレをする習慣があるのですが、依はもちろん推しキャラ・マキト様が登場する漫画『宝玉学園』のキャラをチョイス。
しかし交通事故の後遺症で足に傷がある依は、コスプレできるキャラに限りがあって……。
依の「推しへの愛」が炸裂するエピソードは、推し活経験者なら思わず「わかる!」と共感すること間違いなしです!
そして、依のすべてを愛する彌生君の深い愛情が溢れる第2巻では、新キャラクターとして彌生君の叔父・寅亮も登場し、物語はさらに盛り上がっていきます。
池ジュン子先生の他作品も要チェック!
『3月の霹靂』第2巻の発売日には、同じく池ジュン子先生の作品『末永くよろしくお願いします』の最終巻も同時発売されました。
先日LaLaでの5年半にわたる連載に幕を下ろした本作は、唯一の肉親である父を亡くした美少女・鷹司輝と、彼女の保護者となった鷹司家の書道家・葛霧清水との同居ラブコメディ。
コメディ要素あり、心温まるキュンありの「池ジュン子ワールド」をぜひこの機会に体験してみてくださいね!
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