人気舞台を席巻する塩田一期が語る「一期一会」の舞台裏!テニミュ・刀ミュでの成長と新作への挑戦
ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズンやミュージカル『刀剣乱舞』シリーズなど、数々の人気2.5次元舞台で活躍中の塩田一期さん。25歳の若手俳優が、10月10日(日)より開幕する舞台『忘却バッテリー』で新たな魅力を開花させます。スカウトでの芸能界入りから、舞台にかける熱い思い、そしてプライベートまで、彼の「一期一会」を大切にする生き方に迫ります。
奇跡のスカウトから舞台俳優へ「一期一会」が導いた運命
幼い頃からドラマを見るのは好きだったものの、自身がその世界に入ることは想像していなかったという塩田さん。元々は保育士の専門学校へ進むことを決めていた中で、高校生の頃に運命的なスカウトを経験します。
人混みが苦手な彼が、珍しく友人に誘われて原宿へ。そこで声をかけられたのが、現在のマネージャーさんだったと言います。
「竹下通りに行こうとして人が多かったから引き返したところで声をかけられたんです。本当に“一期一会”だなと思いました」と、当時の奇跡的な出会いを振り返ります。
2021年5月、「ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン」で初の舞台を踏んだ塩田さん。ダンスも歌も芝居も未経験で不安な気持ちもあったそうですが、品川プリンスホテルステラボールでのお披露目会で初めてステージに立った時のことは今でも鮮明に覚えていると言います。
「緊張もしましたけど、『本当に舞台に立っているんだ』って興奮もしたし、『楽しかったな』という気持ちでいっぱいでした。40数公演をやりきってすぐに『また舞台やりたいな』と思うほど、目の前にお客さんがいて、お客さんの熱ももらえる舞台って素敵だなって、素直に思いました」と、舞台の魅力に引き込まれた瞬間を語ってくれました。
舞台で進化!「刀ミュ」で掴んだ”会話する芝居”の真髄
テニミュ以降、他のメンバーが次々と活躍する中で焦りを感じる時期もあったという塩田さん。そんな中で出演が決まった「ミュージカル『黒執事』〜寄宿学校の秘密2024〜」や「ミュージカル『刀剣乱舞』」は、彼にとって大きな転機となります。
特にミュージカル『刀剣乱舞』では、今年7月末に東京ドームのステージにも立ちました。4万人以上のお客さんの大歓声は、イヤモニ越しにも「ドーンっと入ってきた」と語り、想像を膨らませながらステージへ向かったその時間は「あっという間でした」と興奮冷めやらぬ様子で話します。
そして、お芝居に対する気持ちが「一番変わった」のは、ミュージカル『刀剣乱舞』で茅野イサムさんの演出を受けた時だと言います。
「それまで2.5次元の作品なので、原作に沿わないといけないという気持ちが強すぎて、“役になろう”ということばかり考えて舞台上で会話ができていなかったんです。そのことに刀ミュで気づきました。茅野さんの演出を受けて、初心に戻してもらって。そうしたら芝居の楽しさも全然違うものになりました」と、役との向き合い方の転換点を明かしてくれました。この経験が、彼の俳優としての大きなアップグレードに繋がったようです。
舞台『忘却バッテリー』で新境地へ!先輩方との野球練習で感じた信頼感
そんな新たな気づきを得た状態で、10月10日(日)より開幕する舞台『忘却バッテリー』に出演します。これまでのミュージカルとは異なり、今回はストレートプレイの舞台。
「ミュージカル『刀剣乱舞』で学んだ、“会話をする”ということも含めて、芝居を存分に磨いていける場所なのかなと思うので楽しみです。しかも素敵な先輩方と一緒」と、期待に胸を膨らませます。
先日行われた野球練習では、共演者の田中涼星さんや荒牧慶彦さんらの人柄に触れ、「この人たちについていけば、もっと磨けるだろうな」と強く感じたと言います。
塩田さんが演じるのは、名門・帝徳高校の天才バッター、国都英一郎。一年生にして強豪校の4番を張る彼の背景には、実力だけでなく、努力する姿を認め信頼するチームメイトや監督の存在があると感じているそう。
「今回の舞台には帝徳高校のチームメイトはいないんですけど、他のキャストさんやスタッフさんからも信頼していただけるように、稽古場からちゃんとした姿を見せていきたいなと思っています。何より、大好きな野球を、この仕事で生かすことができるので、そこも楽しんでいきたいですね」と、作品への熱い思いを語りました。
尊敬する仲間からの言葉と支え「自分の声を好きになったほうがいい」
俳優仲間との絆も深く、特に「テニミュ」で手塚国光役を演じた山田健登さんは、塩田さんが「この芸能界において一番尊敬している人」だと言います。同い年でありながら、考え方もチームを引っ張っていく姿も尊敬しているという山田さんから、歌に苦手意識があった時期にかけられた「自分の声を好きになったほうがいい」という言葉が、彼を変えたそうです。
「そのときすごくハッとして。そのおかげで歌が好きになれたんですよ。ここまでこられたのは、健登にもらったあの言葉のおかげだったのかなと思います」と、感謝の気持ちを語りました。
また、松永有紘さん、成瀬遙城さん、山田健登さんと4人でご飯に行くことが多く、仕事の話からプライベートまで何でも語り合える存在だそう。悩んだ時には「刀ミュの先輩方」である佐奈宏紀さん、田村心さん、福澤侑さん、石川凌雅さんにも相談に乗ってもらうなど、多くの仲間や先輩に支えられていることが伺えました。
プライベートでは映画館に一人で行き、一番後ろの端の席で落ち着いて見るのがお気に入り。「劇場版『TOKYOMER~走る緊急救命室~南海ミッション』はサブタイトルの“南海ミッション”を見て、観に行くしかないと思ったんですけど、めちゃくちゃ感動しましたし、助け合いの精神を学んできました」と、最近の鑑賞作についても教えてくれました。
歌と芝居で大きなステージへ!塩田一期が描く未来の夢
今後の目標について尋ねると、「何でもできるオールマイティな俳優になりたいというのが第一」と力強く語ってくれた塩田さん。歌も好きになった今、歌と芝居で大きなステージ、そしてグランドミュージカルへの出演も目標に掲げています。
また、「楽しいことやしゃべることが好きなので、バラエティは出てみたいです。ラジオもやってみたいですし。舞台では役としての姿を見ていただいているので、バラエティで塩田一期としての姿を見ていただいて、さらに好きになっていただけたらうれしいですね」と、表現の場を広げることにも意欲を見せました。
保育士を目指していた経験も、現在の活動に活きていると言います。先日行ったソロイベント「一期の会」では折り紙を披露し、参加者同士の新たな繋がりが生まれたことに「まさに一期一会というか、お客さん同士が新しい関係を築くきっかけになっているかなと思って」と喜びを感じたそうです。
そして、名前の「一期」の由来はやはり「一期一会」から。
「覚えてもらいやすいし、『その名前って本名なの?』って聞かれることも多くて話すきっかけにもなるし、繋がりも増えるし。ふとしたときに『この名前のおかげで自分の人生が豊かになっているんじゃないかな』と思うんです。お父さんとお母さんには感謝です」と、自身の名前が人生を彩る大切なキーワードになっていることを明かしてくれました。
人と人との出会いを何よりも大切にする塩田一期さんの、今後のさらなる活躍に目が離せません。
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