神木隆之介&菅田将暉、作品へのプロ意識がすごい!芸歴30年の“神木流思考法”に菅田将暉も「なるほどなぁ」と感心
12月7日(日)に放送された『ボクらの時代』(フジテレビ)に、俳優の菅田将暉さん、神木隆之介さん、そして脚本家の三谷幸喜さんが登場し、作品作りへの熱い思いを語り合いました。
現在放送中のドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(フジテレビ)で共演している菅田さんと神木さん。
このドラマは、1984年の渋谷の架空の街「八分坂」を舞台に、若者たちの青春や挫折を描く青春群像劇で、三谷さん自身半自伝的な要素も含まれているとあって話題を集めています。
そんな彼らが「もしも作品が面白くなかったら?」という、プロとして避けて通れないテーマについて、どんな思考を巡らせているのでしょうか?
三谷幸喜が語る脚本家のリアルな本音「現場に行きたくない…」
番組では、芝居について語り合う中で「自分がやっていること、考えていることが正しいんだろうか?と、不安になることはあるか」という話題に。
脚本家は「常に正解を持っている」と思われがちだ、と語る三谷さんに対し、菅田さんと神木さんは「思ってます」と即答。
しかし三谷さんは、「本当は、僕が知らないことがいっぱいあるんです。自分で書いておきながら、『なぜ、ここでこの人がこんなセリフを言うのか』と思うこともある」と、意外な本音を明かしました。
そして、脚本家は常に正解を持っているという幻想があるからこそ、「だから僕は、撮影現場にあんまり行きたくないんですよ」と打ち明けます。
三谷さんは、みんなが試行錯誤して良いものを作ろうとしている時に、答えを知っている人間がそこへ来てしまうと、少し興ざめするのではないかと不安を感じているのだそう。
これに対し菅田さんは、「興ざめというか、自分らを信じられなくはなりますよね」と、俳優側の正直な気持ちを語りました。
菅田将暉のプロフェッショナルな視点「面白くなかったら、自分たちのせい」
さらに三谷さんは、「僕の書いているものの、完璧でない部分は僕が一番よくわかってるから、『また、こんなつまらない本を書いてきやがって』と思ってるんじゃないかとか、現場に行くのが怖くてしょうがない」と、脚本家としての不安を赤裸々に語ります。
これに対し菅田さんは、「そんなこと(現場の人たちは)思わないんじゃないですかね。たぶん、面白くなかったら、自分らのせいというか」と、俳優としてのプロ意識を見せました。
神木さんも「うん、そうだね」と共感し、「俺らの解釈が足りていなかったり、面白くできていなかったんだな、ととらえる人が多いと思います」と続けます。
もし「これはどうすればいいだろう…」と迷う脚本に出会ったときは、監督やプロデューサー陣と徹底的に話し合うという菅田さん。
「監督だったり、プロデューサーさんのやりたいことを、とりあえずやる、というのが仕事かなと思ってやります」と語り、「自分でやっていて気づかない面白さとか、画になったときにすごく思うから。逆に、自分が『これが面白いんだ』と思ってやっても、大したことないなってこともたくさんある」と、作品作りの奥深さを解説しました。
芸歴30年!神木隆之介の“心躍る”芝居論に菅田将暉も感嘆
この流れで菅田さんが、芸歴30年を迎えた神木さんに「どうなの?」と問いかけます。
神木さんは、「やっていて、結局は自分が『ああ、今楽しい!』って思える結果になっていればいいのかなって」と、飾らない言葉で自身の芝居論を語り始めました。
「演じていて、心が跳ねるというか。本番中にそういうふうになって、OKが出たら(あとから)『これは、どうなんだろう』『どうしたほうがいいんだろう』っていうのがなくなるのかな、と思いながら」と、心の底から演技を楽しめている状態が、最高のパフォーマンスに繋がるという考えを明かしました。
芸歴30年の大ベテランである神木さんの、純粋で奥深い言葉に、三谷さんは黙って聞き入り、菅田さんは「なるほどなぁ」と深く感心した様子を見せました。
トップクリエイターとトップ俳優たちが語り合った今回の対談は、作品に真摯に向き合うプロフェッショナルたちの信念が垣間見え、多くの視聴者に感動と学びを与えましたね。
作品が生まれる裏側には、こんなにも熱い思いと葛藤があるのだと改めて感じさせられる時間となりました。
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