実績十分も移籍先難航…ベテランリリーバーたちの苦悩と変化するNPBの現実
かつて球界を席巻した名リリーバーたちが、今、それぞれの岐路に立たされています。西武ライオンズの平井克典投手(33)や、福岡ソフトバンクホークスの又吉克樹投手(35)が、戦力外通告を受け、新たなチームを探すことになりました。
西武・平井克典の功績と現状
平井投手は、西武のリーグ連覇に大きく貢献したリリーフの要でした。プロ1年目から4年連続で40試合以上登板し、2019年にはパ・リーグ新記録となる81試合に登板。キレ味鋭いスライダーを武器に、数々のピンチを救ってきました。しかし、昨シーズンは故障の影響もあり13試合登板にとどまり、今シーズンは1軍登板の機会に恵まれませんでした。イースタンリーグでは好成績を残したものの、1軍への道は閉ざされ、最終的に戦力外通告となりました。
関係者からは、「チームのために全力を尽くし、熱い男」と評されていますが、厳しい現実を突きつけられています。
ソフトバンク・又吉克樹の歩みと課題
又吉投手も、中日ドラゴンズでセットアッパーとして活躍した後、FA移籍でソフトバンクへ。3年連続30試合以上に救援登板しましたが、若手投手の台頭により序列が低下。今シーズンは先発に配置転換されるも、本人の希望で救援に戻りましたが、1軍登板はありませんでした。トライアウトに参加したものの、厳しい評価を受けました。
変化するNPBの潮流とリリーバーの居場所
編成関係者からは、「直球が140キロ前後では厳しい」という声が上がっています。150キロを超える速球を投げる投手が多数存在する現代において、技巧派のサイド右腕が居場所を確保することが難しくなってきています。変化球の精度だけでは、空振りを奪えず、投球が苦しくなるという課題も指摘されています。
ベテランリリーバーたちの今後の活躍に注目が集まります。必要とされる環境で、再び輝きを取り戻せるかどうかが、彼らの野球人生を左右するでしょう。
コメント一覧
まだコメントはありません。
← トップに戻る