大阪万博「大屋根リング」解体は“日本の恥”?ホリエモンも同感、賛否両論のワケ
2025年大阪・関西万博のシンボルだった「大屋根リング」の解体が始まり、SNSで大きな議論を呼んでいます。実業家や著名人たちがそれぞれの意見を表明し、その賛否が波紋を広げています。
世界最大の木造建築物だった「大屋根リング」とは?
大屋根リングは、日本の伝統的な木造建築技術「貫接合」と現代の工法を融合させた、世界最大の木造建築物としてギネス世界記録にも認定されました。万博会場の理念である「多様でありながら、ひとつ」を表現する象徴として、多くの人々を魅了しました。会期中は、移動の足場や雨よけとしても機能しました。
解体当初は全面的に解体される予定でしたが、保存を求める声を受け、北東部分の200メートルを残し、展望台として活用されることになりました。解体された木材の一部は、能登半島地震の被災地で災害公営住宅などに再利用される予定です。
「日本の恥」と批判する声
株式会社アラタナなどを手がける浜渦伸次さんは、解体開始のニュースに対し「残念で仕方ない。日本の恥」と強い不快感を示しました。さらに、「前の大阪万博で太陽の塔を壊すようなもの。残念すぎる」と、過去の事例を引き合いに出し、批判を強めています。
実業家の堀江貴文さんも、浜渦さんの投稿に「いやマジで」と共感。幻冬舎の編集者で実業家の箕輪厚介さんも「金より文化とか作品のが上なのに」と同調し、文化的な価値を優先すべきだという意見を表明しています。
未来への想像力不足を指摘する声も
起業家の石川涼さんは、「香川県の体育館といい、本当に日本の政治家は未来への想像力も創造力も全くない」と政治家の判断に疑問を呈し、大屋根リングを緑あふれる公園として活用するイメージ図を公開しました。YouTuberの中野優作さんも、「世界に誇れる後世に語り継ぐべき数少ない歴史を、一時代の政治家の判断で簡単に破壊しないでほしかった」と嘆いています。
大屋根リングの解体は、単なる建築物の解体にとどまらず、文化、未来への投資、そして政治のあり方までを問う、社会的な議論を巻き起こしています。
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