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元プロ野球コーチ・高代延博さん、食道胃接合部がんのため71歳で死去 09年WBC制覇に貢献

投稿日:2025年12月10日

広島中日阪神など数球団でコーチを務め、2009年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本代表優勝に貢献した高代延博さんが、9日午後8時42分に食道胃接合部がんのため死去されました。71歳でした。

現役時代からコーチとして輝かしい実績

奈良県出身の高代さんは、智弁学園法大を経て、1978年のドラフト1位日本ハムファイターズに入団。堅実な守備勝負強い打撃を武器に、遊撃手として活躍しました。ダイヤモンド・グラブ賞(現ゴールデン・グラブ賞)とベストナインを1度ずつ受賞しています。

1989年に広島東洋カープに移籍し、現役を引退後、そのままコーチに転身。野村克也監督から「日本一の三塁コーチャー」と称賛されるほど、的確な状況判断相手の隙を突く卓越した指導力で、チームに貢献しました。

数々の名将に請われ、WBCでも活躍

金本知憲氏(現阪神タイガース監督)をはじめとする多くの若手野手を徹底的に鍛え上げ、星野仙一氏、落合博満氏、岡田彰布氏など、数々の名将からヘッドコーチとして招聘されました。中日ドラゴンズロッテオリオンズオリックス・バファローズなど、多くの球団を渡り歩き、その指導力は高く評価されていました。

2009年と2013年のWBCでは、三塁ベースコーチとして日本代表を支え、優勝に貢献。特に2013年の台湾戦では、地面にひざをついて二塁走者を制止する姿が話題となり、その情熱存在感は多くのファンの記憶に残っています。

大経大監督として指導、静かに息を引き取った

2021年から大経大特別コーチを務め、2023年1月には監督に就任。9月21日の大商大戦が最後の指揮となりました。体調不良のため療養生活を送っていましたが、現職のまま静かに息を引き取られました。

数々のユニフォームに袖を通し、心血を注いで野球界に貢献した高代延博さんの功績は、これからも長く語り継がれることでしょう。

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