高代延博さん、71歳で逝去 日本ハム黄金期を支え、阪神ヘッドコーチも歴任
日本ハムファイターズなどで活躍した高代延博さんが、食道胃接合部がんのため9日午後8時42分に亡くなられました。71歳でした。大阪経済大学が10日に発表しました。
プロ野球界に貢献した輝かしいキャリア
奈良県出身の高代さんは、智弁学園高から法大、東芝を経て、1979年のドラフト1位で日本ハムに入団。遊撃手としてダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデン・グラブ賞)を受賞するなど、チームの黄金期を支えました。その後、広島、中日、阪神などでコーチを務め、多くの選手を育成しました。
名指導者として多くのスター選手を輩出
1773勝を挙げた鶴岡一人監督の教えを大切にし、コーチ時代には金本知憲さん、福留孝介さん、井端弘和さんら、数々の名選手を育て上げました。その状況判断能力は、野村克也さんから「日本一の三塁ベースコーチ」と絶賛されました。
日本代表コーチ、そして大経大監督
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では2009年、13年に日本代表の内野守備・走塁コーチを務め、14年から阪神の1軍内野守備・走塁コーチ、16年にはヘッドコーチとしてチームを牽引しました。2023年には大阪経済大学の監督に就任し、後進の指導にも尽力されました。
病と闘いながらも野球への情熱を燃やし続けた
今年4月に食道がんの罹患が判明し、抗がん剤治療や手術を受けましたが、今秋に症状が悪化。大阪市内の病院で、71歳の生涯を閉じられました。最後までがんと闘い、グラウンドに立てば痛みを忘れ、選手たちを鼓舞し続けた高代さんの野球への情熱は、多くの人々に感動を与えました。
高代延博さんの略歴
高代延博(たかしろ・のぶひろ)1954年5月27日生まれ。奈良県出身。智弁学園高から法大、東芝を経て、79年ドラフト1位で日本ハム入団。遊撃手として活躍し、ダイヤモンドグラブ賞、ベストナインを受賞。通算917試合で打率.256、57本塁打、346打点。引退後は広島、中日、日本ハム、ロッテ、オリックス、阪神、韓国・ハンファなどでコーチを歴任。2023年に大阪経済大学の監督に就任。
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