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高代延博さん、71歳で逝去 日本ハム黄金期を支え、阪神ヘッドコーチも歴任

投稿日:2025年12月10日

日本ハムファイターズなどで活躍した高代延博さんが、食道胃接合部がんのため9日午後8時42分に亡くなられました。71歳でした。大阪経済大学が10日に発表しました。

プロ野球界に貢献した輝かしいキャリア

奈良県出身の高代さんは、智弁学園高から法大東芝を経て、1979年のドラフト1位で日本ハムに入団。遊撃手としてダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデン・グラブ賞)を受賞するなど、チームの黄金期を支えました。その後、広島中日阪神などでコーチを務め、多くの選手を育成しました。

名指導者として多くのスター選手を輩出

1773勝を挙げた鶴岡一人監督の教えを大切にし、コーチ時代には金本知憲さん、福留孝介さん、井端弘和さんら、数々の名選手を育て上げました。その状況判断能力は、野村克也さんから「日本一の三塁ベースコーチ」と絶賛されました。

日本代表コーチ、そして大経大監督

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では2009年、13年に日本代表内野守備・走塁コーチを務め、14年から阪神1軍内野守備・走塁コーチ、16年にはヘッドコーチとしてチームを牽引しました。2023年には大阪経済大学監督に就任し、後進の指導にも尽力されました。

病と闘いながらも野球への情熱を燃やし続けた

今年4月に食道がんの罹患が判明し、抗がん剤治療や手術を受けましたが、今秋に症状が悪化。大阪市内の病院で、71歳の生涯を閉じられました。最後までがんと闘いグラウンドに立てば痛みを忘れ選手たちを鼓舞し続けた高代さんの野球への情熱は、多くの人々に感動を与えました。

高代延博さんの略歴

高代延博(たかしろ・のぶひろ)1954年5月27日生まれ。奈良県出身。智弁学園高から法大東芝を経て、79年ドラフト1位で日本ハム入団。遊撃手として活躍し、ダイヤモンドグラブ賞ベストナインを受賞。通算917試合で打率.256、57本塁打、346打点。引退後は広島中日日本ハムロッテオリックス阪神韓国・ハンファなどでコーチを歴任。2023年に大阪経済大学の監督に就任。

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