カーリング女子日本代表の軌跡:ブームを巻き起こした「カー娘」から銀メダル獲得まで
2025年ミラノ・コルティナ冬季五輪出場権を獲得した女子カーリング日本代表「フォルティウス」。カーリングが日本で注目を集めてから、数々のドラマと進化を遂げてきた女子日本代表の過去の五輪成績を振り返ります。「カー娘」「そだね~」「もぐもぐタイム」など、記憶に残るキーワードとともに、その熱い軌跡を辿ります。
カーリングブームの火付け役「シムソンズ」
カーリングが日本で大きな注目を集め始めたのは、2006年トリノ大会の頃です。2002年ソルトレークシティー大会で経験不足から苦戦した「シムソンズ」の小野寺歩選手、林弓枝選手は、青森県を拠点に「チーム青森」を結成。トリノ大会では強豪カナダを破るなど奮闘し、その姿は「カーリング娘」と呼ばれ、カーリングブームの火付け役となりました。
「カーママ」たちの挑戦と進化
2014年ソチ大会には、結婚・出産を経て復帰した「カーママ」小笠原歩選手(旧姓小野寺)、船山弓枝選手が「北海道銀行」の一員として出場。スイスを破るなど5位と健闘しました。このチームには、現在フォルティウスに所属する小野寺佳歩選手も名を連ねていました。
ロコ・ソラーレがもたらしたカーリング人気
カーリング人気を決定的なものとしたのは、本橋麻里選手が地元・北見市に創設したLS北見(現ロコ・ソラーレ)です。2018年平昌大会で五輪初のメダルとなる銅メダルを獲得し、2022年北京大会では2大会連続の銀メダルを獲得しました。試合中の「そだね~」という掛け声は流行語大賞に選ばれ、ハーフタイムの栄養補給が「もぐもぐタイム」と呼ばれるなど、親近感を持たれるチームとして国民的な人気を博しました。
過去7大会の女子日本代表成績一覧
過去7大会の女子日本代表の成績とメンバーは以下の通りです。
- 98年長野大会:5位(選抜チーム:大久津真由美、加藤章子、近藤ゆかり、三村容子、丹羽明美)
- 02年ソルトレークシティー大会:8位(シムソンズ:加藤章子、林弓枝、小仲美香、小野寺歩、石崎琴美)
- 06年トリノ大会:7位(チーム青森:小野寺歩、林弓枝、本橋麻里、目黒萌絵、寺田桜子)
- 10年バンクーバー大会:8位(チーム青森:目黒萌絵、近江谷杏菜、本橋麻里、石崎琴美、山浦麻葉)
- 14年ソチ大会:5位(北海道銀行:小笠原歩、船山弓枝、小野寺佳歩、苫米地美智子、吉田知那美)
- 18年平昌大会:銅メダル(LS北見:藤澤五月、吉田知那美、吉田夕梨花、鈴木夕湖、本橋麻里)
- 22年北京大会:銀メダル(ロコ・ソラーレ:藤沢五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、石崎琴美)
フォルティウスは、この歴史と伝統を受け継ぎ、新たな挑戦を続けています。2025年ミラノ・コルティナ冬季五輪での活躍に期待しましょう。
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