ガイナックス破産終結に庵野秀明がコメント!旧経営陣への苦言と神村靖宏社長への感謝
アニメーション制作スタジオ「ガイナックス」の破産整理が正式に完了し、42年弱の歴史に幕を閉じました。このニュースを受け、株式会社カラーの代表取締役である庵野秀明氏が、自社の公式サイトを通じて長文のコメントを発表し、話題となっています。
ガイナックス破産までの経緯と現状
ガイナックスは1984年に設立され、『新世紀エヴァンゲリオン』をはじめとする数々のヒット作を生み出しましたが、2024年6月に破産を報告しました。破産理由としては、2012年頃からの見通しの甘い飲食店経営、無計画なCG会社の設立、運営幹部への高額な無担保貸付、投資作品の失注などが挙げられています。現在、エヴァンゲリオンの著作権は株式会社カラーが保有しています。
庵野秀明氏のコメント内容
庵野氏は、破産整理に関わった関連各社への感謝と敬意を述べた上で、過去のガイナックスに関して、正当性を欠く権利移譲や資料譲渡が行われていたことを明らかにしました。これに対し、旧経営陣に対して民事訴訟を提訴し、最終的に被告からの謝罪を受け入れる形で和解が成立したことを報告しています。
旧経営陣への苦言と心境
庵野氏は、ガイナックスが窮状に陥った際、緊急融資を行ったにも関わらず、返済に関する不誠実な対応や、自社作品やスタッフに対する敬意に欠けるやり取りがあったことを指摘。特に、元福島ガイナックス代表の浅尾芳宣氏や、大学時代からの友人と思っていた山賀博之氏、武田康廣氏らの虚偽対応に怒りと悲しみを感じたと語っています。
「彼らとは昔のような関係にはもう戻れないであろうことを改めて思い知り、心底残念に思います。」という一文は、多くのファンから共感を呼んでいます。
神村靖宏社長への感謝
最後に、庵野氏は、ガイナックス最後の代表取締役であり、大学時代からの友人である神村靖宏氏に対し、感謝の言葉を贈りました。神村氏が、権利や資料の散逸を防ぎ、債権者へ真摯に向き合い、ガイナックスの終焉を見届けてくれたことへの敬意を表しています。
「神村、ありがとう。そして、御苦労様でした。」というメッセージでコメントを締めくくりました。
このニュースを受け、SNSでは「#ガイナックス」がトレンド入りするなど、大きな反響が広がっています。
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