アニメ界の巨星・ガイナックス、42年の歴史に幕!庵野秀明氏が旧体制との決別と感謝を告白
1984年設立のアニメーション制作スタジオ、ガイナックスが、破産整理の終了に伴い、42年弱の歴史に幕を閉じました。『新世紀エヴァンゲリオン』や『プリンセスメーカー』など、数々のヒット作を生み出した同社ですが、経営難に陥り、最終的に破産という結果となりました。
ガイナックス破産に至るまでの経緯
ガイナックスは、かつてアニメ業界を牽引する存在でしたが、経営陣による会社の私物化や不祥事が相次ぎ、経営が悪化。カラーの支援による再建も試みられましたが、高額な負債を解消することはできませんでした。今回の破産整理により、法人としてのガイナックスは消滅することとなりました。
庵野秀明氏からのメッセージ
ガイナックスの代表取締役を務める庵野秀明氏は、カラーを通して「株式会社ガイナックスについて」というお知らせを公開。「創設期から20年以上籍を置き、今日まで株主として関わっていたものとして誠に残念な最後ですが、静かに受け止めています」と心境を語っています。
旧経営陣との決別と神村社長への感謝
庵野氏は、ガイナックス再建の過程で、旧経営陣の不誠実な対応や自社作品、スタッフへの敬意を欠く姿勢を目の当たりにしたと告白。特に、元福島ガイナックス代表の浅尾芳宣氏や、大学時代からの友人と思っていた山賀博之氏、武田康廣氏らの行動に失望を表明しました。
「彼らとは昔のような関係にはもう戻れないであろうことを改めて思い知り、心底残念に思います」と語り、旧経営陣との決別を明確にしました。一方で、最後までガイナックスの整理に尽力した神村靖宏社長に対し、「神村、ありがとう。そして、御苦労様でした」と感謝のメッセージを送っています。
権利処理の完了と今後の展望
ガイナックスの破産整理に伴い、各作品の権利処理や制作資料の譲渡は正当な手続きを経て、権利者やクリエイターに返還されたとのことです。これにより、ガイナックスが制作した作品の今後の展開に道が開かれることになります。
アニメ界に大きな足跡を残したガイナックスの終焉は、多くのファンにとって悲しい出来事です。しかし、庵野秀明氏をはじめとする関係者の尽力により、作品の権利は守られ、新たな形で作品が生まれ変わる可能性も残されています。
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