配信ゼロ&再放送NG…封印された伝説の日本ドラマ『悪魔のKISS』上京女子3人組が地獄へ…物議を醸した過激作の真相
黎明期から数万本以上制作されてきた日本のテレビドラマ。現在も年間100本近くが放送され、多くが配信・ソフト化されています。しかし、その中でも配信はおろか、ソフト化すらされていない“幻の作品”も存在します。今回は、現在ではなかなかお目にかかれない、伝説的なドラマを深掘り!その第5回は、1993年に放送された『悪魔のKISS』にフォーカスします。
衝撃のストーリー!静岡から上京した女子3人の過酷な運命
『悪魔のKISS』は、静岡県焼津市から上京してきた、中学時代の同級生である斉藤みさを、朝倉幸子、柘茉莉子の3人が主人公。東京で夢を追いかける彼女たちを待ち受けていたのは、金、男、宗教に絡んだ過酷な現実でした。
彼女たちは、インチキ宗教の教祖やヤクザに騙され、「借金地獄」「性地獄」「宗教地獄」へと転落していきます。特に、常盤貴子が演じた柘茉莉子は、多額の借金がきっかけで風俗嬢となり、ヌードシーンにも挑戦するなど、体当たりの演技で大きな話題を呼びました。
常盤貴子の才能が開花!スターダムへの第一歩
本作での常盤貴子の演技は高く評価され、『愛していると言ってくれ』(1995年)や『みにくいアヒルの子』(1996年)といった人気ドラマへの出演に繋がりました。さらに、人気深夜バラエティ番組『殿様のフェロモン』(フジテレビ系)でサブMCを務め、一気にスターダムへと駆け上がったのです。
なぜ配信・再放送されない?過激な内容が理由?
1990年代には再放送されたこともありましたが、近年は再放送はおろか、ビデオやDVD化、配信もされない“幻の作品”となっています。近年、コンプライアンス意識の高まりから、昔のドラマに対する関心が高まっていますが、『悪魔のKISS』のような過激な内容は、現代の価値観との乖離が大きく、配信・再放送には慎重にならざるを得ないのかもしれません。
昭和の価値観を反映したドラマが話題となる一方で、『悪魔のKISS』は、その過激さゆえに、今もなお封印されたまま。しかし、常盤貴子の才能が開花した作品として、ドラマ史に残る一本であることは間違いありません。
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