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9年ぶり復活!舞台『焼肉ドラゴン』日韓オリジナルキャストが語る“希望”と再会の感動

投稿日:2025年11月20日

日本と韓国、両国で大きな反響を呼んだ舞台『焼肉ドラゴン』が、この度9年ぶりに上演されます。2008年の初演以来、多くの観客を魅了してきた本作は、1970年の大阪万博を背景に、貧しいながらもパワフルに生きる在日コリアン家族の物語を描き出します。日韓国交正常化60周年という節目の年に、作・演出の鄭義信氏と日韓オリジナルキャストたちが座談会を開き、作品への深い思いを語りました。
今回は、再演から14年ぶりにカムバックするキャスト陣が、当時の思い出や作品の持つメッセージ、「希望」について熱く語った模様をお届けします。

日韓キャスト再集結!9年ぶりの『焼肉ドラゴン』に込めた思い

本作の作・演出を務める鄭義信氏が、今回の再演に向けてオリジナルキャストに声をかけたきっかけは、意外にも気楽なものだったと言います。
「4回目の上演で、もしかしたらこれが最後かもしれないと、コ・スヒに電話をしたら、『私、ちょうどいい年になっているよ。もう少し上手にお母さんをやれるんじゃないか』と。千葉ちゃんにも電話して、『出てよ』と軽いノリで声をかけたら、『OK!』と」(鄭義信氏)。
次女・梨花の夫、哲男を演じる千葉哲也は、「最初はアボジ(お父さん)役をやるんだと思っていました。『何を言っているんだ、哲男だよ』って笑われましたが(笑)。皆と再会してみたら皆そんなに変わっていないし、俺も『変わっていない』って言われたし」と、再会の喜びを語りました。
焼肉ドラゴンの店主・金龍吉の妻、高英順役のコ・スヒも、「皆にもう会えないかと思っていたので、また会えて夢みたい」と、感慨深い様子。長女・静花の婚約者、尹大樹役のパク・スヨン、店の常連客・呉信吉の親戚、呉日白役のキム・ムンシクも、今回のカムバックに大きな期待を寄せています。

「まるで昨日会ったばかり」稽古場の温かい空気と新キャストへのアドバイス

久しぶりの再会にも関わらず、キャスト陣はまるで昨日まで一緒にいたかのような親密な関係を伺わせました。
パク・スヨンは「稽古場に到着してトイレに行って、最初に会ったのが千葉さん。すごく久しぶりだったのに、昨夜一緒にお酒を飲んでまた翌日会って、みたいな感覚でした(笑)」と、再会の喜びを表現。
キム・ムンシクも「日本での公演は何度か経験していますが、やるたびに何か新しい印象があるのに、不思議と慣れ親しんだ雰囲気もあるんです」と、作品への愛着を語りました。
今回、お父さん役のイ・ヨンソクさんや三女・美花役のチョン・スヨンさんが初参加となりますが、キム・ムンシクは新キャストに向けて「日本では座って台本を読む時間があまりないから早めに台本を覚えておいたほうがいい」とアドバイス。これに対し千葉哲也は「それは日本の、というより、(鄭)義信さんのスタイルでしょう。再演だからセットも残っているし、稽古3日目からセットがたつなんて普通はありえないから、えらいプレッシャーですよね(笑)」と、鄭氏の演出スタイルをユーモラスに表現し、場を和ませました。

作品に深く刻まれた「希望」のメッセージとリアリティ

キャスト陣は、作品の中で特に印象に残るシーンについても語りました。
パク・スヨンは「作品全体でいえば、ラストシーンが一番印象的なのかなと思うのですが、個人的には、最初のシーン。飛行機の音が聞こえてきて、それがこの劇に重みを加えているように感じました」とコメント。
鄭義信氏は、その飛行機の音について、「実際にモデルにしているのが伊丹空港の近くなんです。家のすぐ横にフェンスがあって、その向こうが飛行場、というところに皆が住んでいた。常に飛行機の音が聞こえていて、もう本当にびっくりするくらいすぐ真上を飛行機が飛んでいるので、一度行ってみるといいですよ(笑)」と、作品のリアリティを支える背景を明かしました。
そしてキム・ムンシクが特に強調したのは、ラストシーンに込められた「希望」という言葉。「家族は皆別れていってしまいますが、それぞれに希望を抱いて旅立つ。そういうシーンだと思います。『希望』という言葉が、強く印象に残っています」と語り、本作が持つ普遍的で力強いメッセージを改めて示しました。
9年ぶりに上演される舞台『焼肉ドラゴン』は、日韓国交正常化60周年という特別な年に、観客に感動と深い問いかけを投げかけることでしょう。オリジナルキャストたちの再結集が織りなす、新たな「希望」の物語にぜひご注目ください。

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