中国・ロシア軍爆撃機が東京方面へ「異例のルート」で接近!核搭載能力も…日米は警戒し、共同訓練で対抗
9日、中国とロシアの軍用機が沖縄本島と宮古島の間を通過し、太平洋上空で共同飛行を実施しました。しかし、今回の飛行ルートは異例で、東京方面へと向かう様子が確認され、日本政府は警戒を強めています。
核搭載可能な中国軍機が東京を「射程」に
今回の共同飛行で、中国側は核巡航ミサイルを搭載可能な戦略爆撃機「H6K」を使用しました。射程距離は1500キロメートル以上で、核弾頭を搭載できる空対地巡航ミサイル「CJ20」の発射能力を持つことが特徴です。H6Kは、東京だけでなく、横須賀基地(海上自衛隊・米海軍)も射程に収める位置を飛行しました。
中露が連携し威嚇か?過去の事例との違い
中国軍機が東京方面へ向かうルートをとったのは2017年にも確認されていますが、ロシア軍機と同時に東京方面へ向かうのは今回が初めてです。自衛隊幹部は、「東京を爆撃できると誇示する狙いがあった」と分析しています。また、今回の飛行ルートは、先日中国の空母「遼寧」が航行したルートと重なることも注目されています。
高市首相の台湾発言への反発が背景か?
今回の示威行為は、高市首相による台湾有事を巡る国会答弁への反発が背景にある可能性も指摘されています。中国は、台湾問題に関する日本の姿勢に不満を抱いているとみられます。
日米は共同訓練で対抗姿勢
中国とロシアの動きに対し、自衛隊と米軍は対抗姿勢を強めています。10日には、日本海上空で、核兵器を搭載可能な米軍の「B52」戦略爆撃機と、空自の「F35」、「F15」戦闘機による共同訓練を実施しました。この訓練は、日米の連携をアピールし、抑止力を高めることを目的としています。
今後の中国とロシアの軍事活動に、日本政府と自衛隊は警戒を続け、情報収集と分析を徹底していく方針です。
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