クルマのボンネットに空いた穴って何のため?知っておくと愛車がもっと好きになる!
街中や高速道路で、ボンネットに穴が開いているクルマを見かけること、ありませんか?スポーティな見た目に惹かれる反面、「あれって一体何のためなんだろう?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。実は、あの穴にはクルマの走りを左右する重要な役割があるんです!今回は、ボンネットダクトの役割を徹底解説します。
ボンネットダクトは「ダクト」や「スクープ」と呼ばれる
ボンネットの上にある穴は、「ダクト」や「スクープ」と呼ばれています。一見するとドレスアップパーツのように見えますが、実は吸気温度を下げたり、ラジエーターの熱を逃がしたり、空気の流れを整えたりと、クルマの性能を最大限に引き出すための重要な役割を担っているんです。
なぜボンネットに穴を開ける必要があるの?
クルマのエンジンは、走行中に大量の熱を発生させます。この熱がエンジンルーム内にこもってしまうと、エンジンの性能が低下したり、故障の原因になったりする可能性があります。そこで、ボンネットダクトを使ってエンジンルーム内の熱気を効率的に排出し、エンジンの温度を適切に管理する必要があるのです。
ターボエンジン車には特に重要!
特にターボエンジンを搭載したクルマでは、吸気温度をしっかり下げることが馬力や耐久性に直結します。そのため、ボンネットダクトは非常に重要な役割を果たします。例えば、スバル「WRXSTI」は、ボンネット上のスクープから走行風を直接インタークーラーへ送り込み、吸気温度を一気に下げています。
排熱効果も!
ボンネットダクトは、吸気だけでなく排熱にも利用されています。ホンダ「シビックTYPER」では、ラジエーターを通った高温の空気をボンネット後端から排出し、エンジンルーム内の温度上昇を防いでいます。これにより、前輪付近の浮き上がりも抑え、走行安定性を高めています。
サーキット走行でも活躍!
サーキット走行をするユーザーは、ボンネットにルーバー付きダクトを後付けするケースも多いです。これは、走行風でエンジンルーム内の熱を外に逃がし、水温や油温の上昇を抑えるためです。高温下でも安定した走行性能を維持するために、有効な手段と言えるでしょう。
まとめ:ボンネットダクトはクルマの性能を支える重要なパーツ
ボンネットダクトは、単なる外観パーツではなく、エンジンの温度管理やクルマの安定性を支えるための「空気の通り道」として成り立っています。メーカーはデザインだけでなく、空気の流れや安全性まで踏まえて設計しており、どの位置にどんな大きさの穴を作るかを綿密に判断しています。今度クルマを見かけた際には、ボンネットダクトにも注目してみてください。きっと、愛車がもっと好きになるはずです!
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