全仏OP強行出場を後悔…テニス界の若手スター、フィスが明かす背中の疲労骨折とプレースタイル変革への決意
テニス界の今後の活躍が期待されるフランスの若手、アルテュール・フィス選手(21歳、世界ランキング40位)が、自身の全仏オープンでの強行出場を後悔していることを明かしました。背中の疲労骨折を抱えながらも地元ファンへの思いから出場を決めたものの、結果的に長期離脱を招いてしまった苦い経験を語っています。
全仏OPでの苦闘と診断結果
2023年、ツアー初優勝を飾り、昨季も2つのタイトルを獲得したフィス選手。今年3月には自己最高のランキング14位を記録するなど、絶好調を維持していました。しかし、クレーシーズンに入り、背中に問題を抱え始めたといいます。それでも、地元で開催される全仏オープンに出場することを強く望み、出場を決断。
1回戦ではニコラス・ジャリー選手(チリ)を破り、2回戦ではジャウメ・ムナール選手(スペイン)との死闘を制しましたが、3回戦を前に試合前棄権を余儀なくされました。その後の検査で、L5椎骨(背骨)の疲労骨折と診断されたのです。
後悔と明かされた本音
仏紙『20Minutes』の取材に対し、フィス選手は「今も『ローラン・ギャロス(全仏)に出場すべきだったのか』と考えてしまう」と率直な気持ちを吐露しました。当時のランキングが13位か14位で、好調を維持していたこともあり、どうしても地元ファンに応えたかったと語っています。
チーム全員で出場を決めたものの、「もっと経験を積んでいたら、全仏はプレーしていなかったと思う」と、21歳は冷静に振り返りました。ジャリー選手、ムナール選手との勝利で実力を証明できた手応えを感じつつも、結果的に勢いを止めてしまったことを悔やんでいます。
プレースタイル変革への意欲
フィス選手は、今回の怪我を機に、自身のプレースタイルを見直す意向を表明しました。約15年間のテニス人生で常に背中の怪我に悩まされてきたこともあり、身体への負担を減らすための対策を講じる必要があると考えています。
「いくつかの点で自分のプレーを変えるつもりだ。専属の医師がトレーナーやコーチと共に背中への負担を減らす方法を考えてくれている。小さな変化にすぎないだろうが、時間はかかると思う」と語り、身体に負担をかけない新たなプレースタイルへの挑戦を宣言しました。
ガッツあふれるプレーが魅力のフィス選手。復帰後、どのような“変化”を見せてくれるのか、今後の活躍に期待が高まります。
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