涙と悔しさが交差…徳島ヴォルティス・渡大生、J1昇格プレーオフ決勝での負傷交代を語る
J1昇格をかけた激戦の末、徳島ヴォルティスは12月13日のJ1昇格プレーオフ決勝でジェフユナイテッド千葉・市原に0-1で敗れ、来季のJ1昇格はなりませんでした。試合では、チームの精神的支柱であるFW渡大生が後半9分に左足首を痛め、無念の負傷交代を余儀なくされました。ピッチを去る際には悔し涙を流し、その姿は多くのファンを心を痛めました。
「こんな形で離れるのは本望ではない」
試合後、松葉杖で取材に応じた渡大生は、「こんな形で離れるのは本望ではないので」と率直な気持ちを語りました。今年11月にはクラブ歴代最多得点記録を更新するなど、チームに大きく貢献してきた渡大生にとって、決勝の舞台で怪我をしてしまうことは、大きな痛手となりました。
8年越しの想いと、チームへの感謝
渡大生は、過去にもプレーオフ進出を逃した経験があり、「8年前に勝ち点1でプレーオフに入れなくて、その勝ち点1をずっと探していて、きょう最低限の場所には立てて…」と複雑な感情を吐露しました。また、副キャプテンとしてチームを支え、多くのベテラン選手たちから助けを受けてきたことにも触れ、「そういった人たちに、J1に上げて感謝というのを示したかった」と悔しさを滲ませました。
来季への決意と、クラブへの提言
来季に向けては「今は燃え尽き症候群になりそうなので」と苦笑しながらも、「会社として、クラブとして、チームとして、やっぱり何かが足りなかったというのは、自覚しないといけない」と冷静な分析を見せました。そして、「そこに対して、もっと本気で突き詰めていかないといけないし、なかなか言いたいこともありますけど、もっと本気でやらないと駄目だと思っています」と、力強い言葉でクラブへの提言を行いました。
苦しい敗戦となりましたが、渡大生はチームの1年間の取り組みを高く評価し、「敗者は何を語ってもあれですけど、チームとして残ったのではないかなと思っています」と前向きな言葉で締めくくりました。今後の活躍に期待したい選手の一人です。
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