アーセナル、負傷者続出でアルテタ監督が警鐘「危険な悪循環」
プレミアリーグ首位を走るアーセナルが、攻撃陣の復帰と同時に守備陣の負傷者続出という深刻な状況に直面しています。ミケル・アルテタ監督は、この状況を「非常に危険な悪循環」と表現し、過密日程が原因ではないかと懸念を示しました。
攻撃陣の復帰も束の間…守備陣に暗雲
今夏の大幅な補強が功を奏し、22年ぶりの優勝を目指すアーセナルは、プレミアリーグで首位をキープ。チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズでも5連勝を飾り、決勝トーナメント進出を確実視しています。しかし、その裏で主力の負傷が相次ぎ、チームを悩ませています。
先日、スウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュやブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリ、ノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアらが復帰したものの、今度はガブリエウ・マガリャンイス、ウィリアン・サリバ、クリスティアン・モスケラといった守備陣の選手たちが戦線を離脱しました。
過密日程が招く悪循環
10日に行われるCLリーグフェーズ第6節のクラブ・ブルッヘ戦では、ベルギー代表FWレアンドロ・トロサールとイングランド代表MFデクラン・ライスも欠場。アルテタ監督は、ベストメンバーを組めない現状について、選手への負担が大きすぎると訴えました。
「当然ながら選手を欠くことで、他の選手に負担がかかっている。これは非常に危険な悪循環だ。一部の選手は2シーズンで合計150試合以上に出場しているため、負荷がかかりすぎている。何度も何度も同じことを要求し続けているうちに、いずれ彼らは限界に達してしまうだろう。」
アルテタ監督は、近年の欧州サッカー界で問題となっている試合数の増加による過密日程が、負傷者続出の一因であると指摘。「医療面など、我々が取り組んでいることには満足しているが、時には運も味方につける必要がある」と語りました。
今後の展望と課題
ライスやサリバ、トロサールの状態について、アルテタ監督は「デクランはアストン・ヴィラ戦後にかなり具合が悪かったので、同行することができなかった。ウィリアムもまだ出場できない。レオ(トロサール)は負傷していた箇所を痛めてしまった。長くはかからないと思うが、残念ながらここに来ることはできなかった」と明かしています。
近年、優勝争いに加わりながらも、主力選手の負傷離脱でタイトルを逃してきたアーセナル。センターバック(CB)の負傷離脱が続く中、リーグ戦では直近4試合で2勝1分1敗と、やや勢いに陰りも見られます。この難局を乗り越え、タイトルを掴むことができるのか、今後の戦いが注目されます。
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