前田健太、楽天入りが最有力!日米通算165勝右腕「マエケン」ついに日本球界復帰へ
米大リーグのドジャースなどで活躍した前田健太投手(37)の楽天入りが、いよいよ現実味を帯びてきました。20日、楽天が獲得に向けて複数年契約プラス出来高払いという好条件を提示し、細部の条件を詰める最終局面に入ったことが判明。早ければ今週中にも、「楽天・マエケン」が誕生する見通しです。
来季の日本球界復帰を明言していた日米通算165勝右腕を巡っては、巨人やヤクルトなど複数の球団が獲得調査を進めていましたが、楽天が争奪戦を制する公算が大きくなっています。
争奪戦を制した楽天の「熱意」とは?
前田投手が来シーズンから杜の都・仙台を本拠地とする楽天でプレーする可能性が非常に高まりました。複数の球界関係者の話を総合すると、日本球界復帰を希望する前田投手の楽天入りが、最終局面を迎えているとのことです。
巨人やヤクルトなど、名だたる球団が獲得に動く中、楽天が提示したのは、前田投手自身が強くこだわる「先発」での起用を確約する熱意と、複数年契約に出来高払いを加えた破格の好条件でした。この熱意と条件が、マエケンの心を掴んだとみられています。
楽天投手陣の現状とマエケンへの期待
今シーズン4位に終わった楽天は、喫緊の課題として先発補強を掲げていました。今季、規定投球回に到達した投手はゼロ。藤井投手の109回2/3が最多で、先発陣の最多勝は古謝投手の7勝に留まりました。さらに、2年連続で開幕投手を務めた早川投手も2勝止まりで、9月には左肩を手術。来季開幕に間に合わない可能性もあります。また、則本投手が海外FA権を行使しており、来季の戦力となるかは不透明な状況です。
この課題を解決すべく、オフに入り石井GMが積極的に動いています。先日には前ロッキーズのロアンシー・コントレラス投手との契約合意を発表したばかり。そこにメジャー通算68勝を誇るベテラン、前田健太投手が加われば、単なる戦力アップに留まらず、若手投手陣の良き手本となるメリットも大きく、チーム全体の底上げに繋がるでしょう。
日米で輝かしいキャリアを築いたマエケン
前田投手は2006年に高校生ドラフト1巡目で広島東洋カープに入団。2年目の2008年には9勝を挙げ、早くも頭角を現します。以降は赤ヘル軍団のエースとして君臨し、在籍9年で通算97勝を積み上げました。この間、沢村賞2度、最多勝2度など、数々のタイトルと表彰を手にし、NPBを代表する投手へと成長しました。
2015年オフにはポスティングシステムを利用してドジャースへ移籍。渡米1年目から16勝を挙げ、2017年と2019年にも2桁勝利をマークするなど、メジャーリーグでもその実力を遺憾なく発揮しました。その後はツインズ、タイガースでプレーし、今季はタイガース退団後にカブスとマイナー契約、さらにヤンキース傘下3Aスクラントンでプレーしていました。
今季終了後には自身のインスタグラムを全て英文で更新し、「来シーズンから日本でキャリアを継続することを決意しました」と表明。目標とするNPB通算2000投球回まで残り490回1/3。来年4月に38歳を迎えるベテランが、新たな挑戦の舞台として楽天を選ぼうとしています。
楽天の今季の戦いと来季への展望
今季の楽天は、先発に絶対的な柱を欠く一方で、藤平、西口、鈴木翔、西垣ら層の厚い中継ぎ陣を強みに、接戦を制しながらシーズンを通してCS圏内の3位を争いました。打線では5月に浅村栄斗選手が2000安打を達成し、6月に加入したボイト選手がチーム最多13本塁打を記録。6月の交流戦で7連勝するなど勢いに乗る時期もありましたが、9月に6連敗するなど勝負どころで失速。最終的には67勝74敗2分けで4年連続の4位に終わり、CS出場を逃しました。
5年ぶりに指揮を執った三木肇監督は、黒川、中島ら若手の成長を評価され、来季続投が決まっています。来季、強力なマエケンが先発ローテーションの軸に加わることで、楽天のCS奪回、さらには日本一への道が大きく開かれることが期待されます。
前田健太プロフィール
まえだ・けんた。1988年4月11日、大阪府生まれ。37歳。PL学園高校では1年夏と3年春に甲子園出場。2006年高校生ドラフト1巡目で広島東洋カープに入団。2015年オフにドジャースへ移籍し、今季までMLBでプレー。2013年WBC、2015年プレミア12日本代表。主なタイトルは沢村賞2度、最多勝利2度、最優秀防御率3度、最多奪三振2度、ベストナイン3度、ゴールデン・グラブ賞5度など。185センチ、84キロ。右投右打。
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