1年で最も多い流星群「ふたご座流星群」ピーク!滅多に見られない大粒の火球も出現
12月14日、1年で最も多くの流星が見られる「ふたご座流星群」がピークを迎えました。群馬県富岡市の妙義山では、非常に明るい火球が観測され、夜空を鮮やかに彩りました。
好条件揃った観測環境
国立天文台によると、今年のピークは14日午後5時頃と予想され、15日午前2時台まで月明かりの影響がないという絶好の観測条件が続きました。特に14日夜は、妙義山の岩山に向けて流れ落ちるような、荒々しい光跡を残す流星が多数出現しました。
夏のペルセウス座流星群とは違う魅力
ふたご座流星群は、夏のペルセウス座流星群よりも流れる速度は遅いものの、近年は「流星痕」と呼ばれる光のすじが残像のように残る、明るい流星が多く見られるのが特徴です。まるで夜空に絵を描くかのような、幻想的な光景が楽しめます。
見逃した人もチャンスはあり!
15日夜も流星は出現しますが、数は14日夜に比べてかなり減ると予想されています。それでも、諦めずに夜空を見上げてみれば、幸運な光景に出会えるかもしれません。
ふたご座流星群の起源
ふたご座流星群のもととなるちりは、太陽を約1.43年の周期で公転する直径約6キロの小惑星「ファエトン」です。2026年には、ふたご座の位置がより高く、月明かりもないため、さらに観測しやすい条件になると期待されています。
【写真】群馬県富岡市で2025年12月14日午後7時53分に撮影された、妙義山の岩山に向けて流れ落ちるふたご座流星群の明るい火球(手塚耕一郎撮影)
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