ふたご座流星群の母天体「ファエトン」の謎に迫る!彗星のような小惑星をJAXA探査機が観測へ
毎年12月半ばに夜空を彩る三大流星群の一つ「ふたご座流星群」。この美しい流れ星の元となる母天体は、なんと小惑星に分類される「ファエトン」なんです!
小惑星なのに彗星のような活動?ファエトンの不思議
1983年に発見されたファエトンは、太陽に非常に近づくことで表面が熱され、彗星のようにガスや塵を放出する珍しい小惑星です。この現象から「活動小惑星」の代表例として知られています。通常、彗星は氷が温められて尾を引くものですが、ファエトンは太陽へ約2090万kmまで接近するため、その強烈な熱が尾のような構造を作り出していると考えられています。
最近の研究では、この“尾”の主成分は塵ではなくナトリウムガスであるという報告もあり、ふたご座流星群の粒子がどのようにして供給されているのか、そのメカニズムはまだ解明されていません。
2025年のふたご座流星群は好条件!
2025年のふたご座流星群は、12月14日夜から15日明け方にかけて極大を迎え、月明かりも控えめなため、観測しやすい条件が揃っています。流れ星を見上げる際は、ぜひファエトンのことを思い出してみてください。
JAXA探査機「DESTINY⁺」がファエトンに迫る!
そんなファエトンの謎を解き明かすため、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が探査機「DESTINY⁺」を開発中です。DESTINY⁺はファエトンに接近し、フライバイ観測を行うことで、表面の様子や周辺の微小粒子などを詳しく調べます。この観測によって、ふたご座流星群の起源や活動小惑星のメカニズムについて、新たな発見が期待されています。
DESTINY⁺の活躍で、ふたご座流星群がますます魅力的な存在になることでしょう!
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