ロッテ・澤田圭佑、フォーク進化の裏側と来季への課題「速くて落ちる球」目指す!
ロッテの澤田圭佑投手が、2024年シーズンを通して取り組んできたフォーク・スプリットについて振り返り、その進化と今後の展望を語りました。YouTubeでの独学からチームメイト直伝まで、試行錯誤を重ねてきた「落ちる変化球」の現在地に迫ります。
YouTube独学で変化球マスターへ!澤田圭佑投手の原点
澤田投手はロッテに入団した2023年、驚くべき方法で変化球を習得しました。
「マエケンさんのYouTubeとバウアーのYouTubeでスプリットチェンジを調べて、YouTubeを見て投げるようになったんですよ」と語る通り、人気YouTuberでもある大リーグ投手たちの動画を参考に「スプリットチェンジ」を投げ始めたのです。
「僕はチェンジアップが得意なんですけど、フォークが苦手なんですよ。マエケンさんのYouTubeはめっちゃわかりやすい動画になっていて、僕が投げられるようになるくらい動画になっています」と絶賛し、この独学で身につけた球種が同年の投球を支えました。
チームメイト直伝!西村天裕投手から学んだ新スプリット
2024年の石垣島春季キャンプでは、さらなる進化を求めました。
「速い変化球があったほうがいいかなと思って、西村さんに聞いてみました。西村さんに教えてもらって、西村さんが投げているスプリットを真似して投げています」と、チームメイトである西村天裕投手から直接スプリットの握りを教わり、新たな武器として練習を開始。
そして今季、実戦でその成果を見せます。5月4日のヤクルト二軍戦では135キロ、5月11日のDeNA二軍戦では137キロの縦気味に落ちる変化球で空振りを奪いました。
「スプリットっすね」と本人も認めるこの球は、澤田投手が「普通に速くしようと思って速くしました」と語る通り、意識的に球速を上げたものでした。
この速いスプリットを「決め球になり得る球はスプリットとスライダーになりそうな感じはしますね」と、将来的な決め球として考えていることを明かしています。
一軍戦で躍動!「良い落ち」を見せたフォークと球速の壁
シーズン中盤、澤田投手のフォークは一軍の舞台でも輝きを放ちます。
7月8日の日本ハム戦では132キロ、7月31日の楽天戦では131キロのフォークボールで空振り三振を奪い、本人も「良いと思います」と手応えを語りました。
しかし、「もう一つ落ちたらいいんですけど、落ちなくても高さを間違わないようにという感じで投げています」と、落差にはさらなる改善の余地があることを示唆しています。
一方で、9月にはフォークの球速が122キロ、125キロと遅くなる場面も見られました。
その理由について澤田投手は「高さを間違えたくないから遅くなっているんですよ。本当はスピードを出したいんですけど、腕を振って高めに抜けるのを嫌がって遅くなっている感じですかね。本来はあの高さに速い球を投げたいんですけど、丁寧にいきすぎて遅くなったという感じです」と説明。コントロールを意識するあまり、球速を犠牲にしてしまうジレンマを抱えていました。
澤田圭佑投手が語る、来季への決意「速くて落ちる球」を求めて
シーズン終了後、1年を振り返り澤田投手は語ります。
「落ちはまあまあ良かったと思うんですけど、スピードは出る時出ないときの差が出て、大事に行ってしまうカウントとかになるとスピードを殺してでも高さを間違えない思考で投げていた」
来季への課題は明確です。
「そこでもう1つどうするかを考えて。あとは練習量だと思うので、スピードを上げても落ちる状態にいかにどう持っていくか、この秋の課題でもあるし、来年以降の課題でもあると思うので、速くて落ちる。そこを目指して頑張ります」
YouTube独学から始まり、チームメイトからの直伝、そして実戦での試行錯誤を経て、自身の「落ちる変化球」を追求し続ける澤田圭佑投手。
この秋・冬でフォークがどのように進化を遂げるのか、来シーズン、彼の投球にさらに注目が集まることは間違いありません。
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