トランプ大統領、フェンタニルを「大量破壊兵器」に指定!麻薬対策を国家安全保障レベルで強化
アメリカのトランプ大統領は12月15日、深刻な問題となっている合成麻薬フェンタニルを「大量破壊兵器」に指定する大統領令に署名しました。これは、フェンタニルによる過剰摂取で毎年多くのアメリカ人が命を落としている現状を受け、麻薬対策をより強力に進めるための措置です。
なぜフェンタニルが「大量破壊兵器」に?
これまで麻薬として扱われていたフェンタニルを「大量破壊兵器」と指定することは、前例のない措置です。トランプ大統領は、フェンタニルを単なる公衆衛生上の危機としてではなく、化学兵器と同等の国家安全保障上の脅威と捉え、対策を強化する意図を示しています。
具体的に何が変わる?
今回の指定により、麻薬取締りに対する政府の権限が大幅に拡大されます。具体的には、以下の点が挙げられます。
- 国防総省が法執行機関を支援できるようになる
- 情報機関が、通常は大量破壊兵器の拡散防止に用いられる手段を、麻薬密売組織に対して行使できるようになる
トランプ大統領の発言
トランプ大統領は、メキシコとの国境警備にあたる軍人たちを称えるイベントで、「フェンタニルを大量破壊兵器として正式に分類する。フェンタニルは実際にそういうものだ。彼らは我が国を麻薬漬けにしようとしている」と語りました。また、大統領令には「違法なフェンタニルは麻薬より化学兵器に近い」と明記されています。
麻薬カルテルへの強硬姿勢
トランプ大統領は今年に入り、麻薬カルテルを外国テロ組織に指定し、麻薬を運搬していると見なす船舶への攻撃も行っています。9月上旬以降、これらの船舶への攻撃は20回以上に上り、80人以上の死者が出ているとのことです。
今回のフェンタニルの「大量破壊兵器」指定は、トランプ政権が麻薬対策に本腰を入れていることを示すとともに、今後のアメリカの麻薬政策に大きな影響を与える可能性があります。
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