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「パンの相棒」スライスチーズ、苦境脱出へ!調味料化で新たな可能性に挑戦

投稿日:2025年12月16日

長年、食卓の定番として親しまれてきたスライスチーズ。しかし、近年、市場は苦戦を強いられています。森永乳業は、そんな状況を打破するため、スライスチーズの新たな活用法を提案し、市場再定義を目指しています。

スライスチーズ市場の現状と課題

スライスチーズの売上は、パンの売上に大きく左右されてきました。しかし、米価格の高騰朝食の多様化、そしてシュレッドチーズの台頭などにより、パンの消費量が減少し、スライスチーズの市場も縮小傾向にあります。

森永乳業の坂本隼人氏によると、「パンの売り上げが落ち込んでいる年は、スライスチーズも連動して下がる傾向にあります。スライスチーズの用途がパンに偏りすぎている点が大きいですね」とのこと。

実際、スライスチーズの利用目的の8割がパン。用途が限定されているため、パンの動向に大きく影響を受けるという脆弱性を抱えていました。

シュレッドチーズとの比較、スライスチーズの存在意義とは?

一方、料理用途のチーズとしては、シュレッドチーズが人気を集めています。扱いやすさや比較的安価な価格が支持され、スライスチーズが本来持っていた料理シーンを奪っています。

2017年から2024年までの伸長率を見ると、スライスチーズが108%に対し、シュレッドチーズは134%。市場構成比もスライスとシュレッドで68対32だったものが、現在は50対50に変化しています。

「スライスチーズが圧されているのは、“需要の絶対数が減っている”のではなく、「スライスチーズが食卓の中で十分な存在理由を発揮できなくなっていた」ことが本質だといえるでしょう。

森永乳業の新たな挑戦『デミグラスライスチーズ』

森永乳業は、スライスチーズの新たなポジションを探るため、Kraftシリーズから『デミグラスライスチーズ』を発売しました。これは、スライスチーズを調味料として活用する提案です。

グラタンに加えることで、デミグラス風味が楽しめるなど、これまでの「パンの相棒」というイメージを覆す、革新的な活用法が注目を集めています。

スライスチーズは、その形状から、料理に溶けやすく、風味を加えやすいという独自の強みを持っています。森永乳業は、この強みを活かし、スライスチーズの新たな可能性を広げようとしています。

今後のスライスチーズ市場が、どのように変化していくのか、注目が集まります。

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