懐かしの「たまごっち」が再びブーム!平成レトロブームを牽引する“平成女児”の熱狂
1996年に社会現象を巻き起こした育成ゲーム「たまごっち」が、令和の時代に再び注目を集めています。その人気を支えているのは、当時「たまごっち」に夢中になった“平成女児”たち。彼女たちが大人になり、自身の子供や新たなファン層に「たまごっち」の魅力を伝えているのです。
「たまごっち」の歴史と進化
「たまごっち」は、手のひらサイズのコンパクトなゲーム機で、仮想のペットを育成するという斬新なコンセプトが人気を博しました。キャラクターの成長は育て方によって変化し、世話を怠ると“死んでしまう”というドキドキ感も、当時の女子高生を中心に熱狂を生み出しました。
発売当初、社内では売れないと予想されていた「たまごっち」でしたが、口コミで瞬く間に広がり、入手困難なほどの人気商品となりました。日本国内だけでなく、海外でも大ヒットし、世界中で「たまごっち」ブームが起こりました。
現在では、これまでに38種類もの「たまごっち」が販売され、常に進化を続けています。バンダイの社内には、その歴史を紹介するコーナーが設けられており、初代「たまごっち」から最新モデルまで、幅広いラインナップが展示されています。
平成レトロブームと“平成女児”の存在
近年、平成レトロと呼ばれる、平成時代(1989年~2019年)のファッションやグッズが再評価される傾向にあります。その中心にあるのが、当時を過ごした女性たち、つまり“平成女児”たちです。
「子供の頃に遊んでいたものを、子供と一緒に遊べるのが嬉しい」という声が多く聞かれるように、「たまごっち」は親子のコミュニケーションツールとしても活用されています。また、SNSを通じて、当時の思い出を共有したり、新たなファンを獲得したりするなど、その人気は多岐にわたります。
名古屋に「たまごっちのおみせ」がオープン!
2025年4月には、名古屋市西区のmozoワンダーシティに「たまごっちのおみせ」がオープン予定です。東海地方限定の「たまごっち」やぬいぐるみなどのグッズが販売され、3世代で「たまごっち」を楽しめる空間となるでしょう。
「たまごっち」の再ブームは、単なる懐古趣味にとどまらず、効率重視とは対極の「エモさ」を求める現代のニーズに合致しているのかもしれません。デジタル化が進む現代において、“死んでしまう”というリスクを伴う「たまごっち」の育成は、忘れかけていた“愛着”や“責任感”を呼び覚ます力を持っていると言えるでしょう。
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