11月米雇用統計、予想を大幅に上回る6.4万人増!FRBの金融政策に影響は?
2024年2月16日、米労働省が発表した11月の雇用統計が、市場の予想を大きく上回る結果となりました。非農業部門の就業者数は前月比で6万4000人増と、ロイター通信がまとめた市場予想の3万5000人増を大きく上回りました。失業率は4.6%でした。
雇用統計の数字を詳しく見てみよう
今回の雇用統計は、アメリカ経済の現状を把握する上で非常に重要な指標です。しかし、8月と9月の就業者数については、計3万3000人下方修正された点には注意が必要です。これは、過去のデータに修正が入ったことを意味します。
政府閉鎖の影響とデータ公表の遅延
実は、今回の雇用統計の公表は当初予定よりも遅れました。これは、10月から11月にかけて発生した史上最長の米政府閉鎖の影響で、家計調査のデータ収集作業が滞ってしまったためです。データ収集期間を延長した結果、公表日が当初の今月5日から延期されました。
FRBの金融政策への影響は?
雇用統計は、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を判断する際に重視する主要な経済指標の一つです。今回の好調な雇用統計は、FRBが今後の金融政策をどのように判断するのか、注目が集まっています。ちなみに、FRBは今月、10月分と11月分の雇用統計が確認できない状況で、3会合連続の利下げを決めています。
今回の雇用統計の結果は、アメリカ経済の回復力を示す一方で、FRBの金融政策の行方を左右する可能性も秘めています。今後の動向から目が離せません。
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