「廃墟の女王」旧摩耶観光ホテル、不法侵入抑制へ見学ツアー開始!朽ちゆく美しさを未来へ
「廃墟の女王」と呼ばれる兵庫県神戸市にある旧摩耶観光ホテル。その美しい姿から多くの人々が訪れる一方で、不法侵入が後を絶ちませんでした。しかし、このホテルが国の有形文化財に登録されたことを受け、摩耶山再生の会が来月、特別な見学ツアーを実施します。朽ちゆく「はかなさ」を伝え、不法侵入を抑制しつつ、観光資源としての活用を目指す取り組みです。
国の有形文化財に登録された「廃墟の女王」
1929年から1993年まで多くの人々に愛された旧摩耶観光ホテル。しかし、閉鎖後は廃墟となり、その独特の雰囲気が「廃墟の女王」と呼ばれるようになりました。2021年には、その建築様式や歴史的価値が認められ、廃墟としては異例の国の有形文化財に登録されました。
深刻な不法侵入と現状
国の有形文化財に登録されたにも関わらず、不法侵入は後を絶ちません。内部にはスプレーによる落書きや、盗難による電話機の消失など、深刻な被害が確認されています。摩耶山再生の会・慈憲一事務局長は「表層の部分がどんどん剥離して崩落している」と現状を語り、建物の崩壊の危機を訴えています。
見学ツアーで伝えたいこと
今回の見学ツアーは、この貴重な文化財を保護し、朽ちゆく美しさを多くの人に知ってもらうことを目的としています。摩耶山再生の会は、ツアーを通して、「はかなさ」や「時の流れ」を感じてもらい、建物の価値を再認識してもらうことを願っています。
今後の展望
摩耶山再生の会は、今回の見学ツアーをきっかけに、旧摩耶観光ホテルの保存・活用に向けた議論を深めていくとしています。観光資源としての活用だけでなく、地域活性化にも繋がる可能性を秘めています。
「廃墟の女王」は、過去の栄華を物語る一方で、朽ちゆく運命をたどっています。この貴重な文化財を未来へ繋ぐために、今回の取り組みが大きな一歩となることを期待しましょう。
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