小説家・山内マリコが語る「40代からの着物愛」!2025年ベストバイを徹底解剖
小説「ここは退屈迎えに来て」や「あのこは貴族」で知られる小説家の山内マリコさん。エッセイでも独自の視点で読者を魅了する彼女が、今年買って良かったモノ7点の中から、特に注目を集めているのが着物に関するアイテムです。今回は、山内さんの40代という新たなステージで芽生えた着物愛について深掘りします。
20代は“かわいい”30代は“本物”40代は“応援”?山内マリコの買い物観の変化
山内さんによると、20代の頃は安くてかわいいものを、30代では上質な本物志向のものを求めるようになったそう。そして40代を迎えて、「お金をかけない」という考え方から脱却し、「ちゃんと新しい着物を買ってもいい、なんなら産地まで行って思い出も作ろう!」と、積極的な買い物をするようになったとのこと。
きっかけは、会津木綿を求めて会津若松の織元を訪れたこと。オンラインや百貨店でも手軽に購入できるようになった一方で、「旅先で買う」という楽しみを大切にしたいと考え、セーブするようになったそうです。
着物産業を応援する“応援買い”
山内さんが着物を購入するようになった背景には、着物産業を応援したいという思いも。「買う人がいなくなったら作る人もいなくなってしまう」という危機感から、「身銭を切って、着物業界を支える気概で買わなきゃ」と語る姿は、まさに熱い。
今年のベストバイは有松絞りの浴衣!産地ならではの愛着
今年のベストバイとして紹介されたのは、有松絞りの浴衣。名古屋の有松地区という絞りが有名な産地に足を運び、直接購入したものです。博多帯と焼杉の下駄は百貨店の呉服売り場で手に入れました。
百貨店で購入するのとは違い、産地で直接購入することで、「これはあの場所でこうやって買った」という背景が加わり、より愛着が湧くと言います。また、浴衣の肌触りの良さもポイント。「中年の体はストレスにめちゃくちゃ弱いので(笑)、ちょっとでも着心地が悪いと着なくなってしまう」と、ユーモアを交えながら語りました。
来年の初夏にデビュー予定の浴衣。仕立てを終えたら、きっと素敵な夏の思い出を彩ってくれることでしょう。
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