安倍元首相銃撃事件、結審!検察は無期懲役、弁護側は宗教虐待被害を主張
2024年1月18日、安倍晋三元総理を銃撃し殺害した罪などで起訴された山上徹也被告(45)の裁判が結審しました。検察側は無期懲役を求刑し、弁護側は山上被告が宗教2世による虐待の被害者であると訴え、減刑を求めました。
事件の概要と検察側の主張
山上被告は3年前、奈良市で応援演説中の安倍元総理を手製のパイプ銃で撃ち殺害した罪などに問われています。今回の裁判では、安倍氏の妻である昭恵さんの意見陳述が代読され、深い悲しみと犯人への厳罰を求める心情が伝えられました。
検察側は、山上被告の犯行が短絡的かつ自己中心的であり、人命軽視の度合いが甚だしいと指摘。山上の生い立ちに不遇な点があったことは認めつつも、被害者である安倍元総理とは無関係であり、量刑を左右する要素にはならないと主張しました。さらに、暴力に訴える行為は法治国家において絶対に許されないと厳しく批判しました。
弁護側の主張と今後の見通し
一方、弁護側は、山上被告の生い立ちこそが事件の核心であり、宗教2世として育った環境下での虐待が犯行に繋がったと主張しました。山上被告が宗教から逃れるために多額の献金を強いられたことなどが具体的に語られました。弁護側は、山上被告が被害者としての側面も持ち合わせていることを考慮し、懲役20年までの減刑を求めました。
裁判は結審し、判決は2024年1月21日に言い渡される予定です。今回の裁判は、宗教2世問題や社会における暴力の根源について、改めて深く考えるきっかけとなりました。
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