東出昌大が語るクマ問題の真実!「メディアが煽りすぎ」猟師が見る“真の危機”とは?
「クマ危険!」報道に東出昌大が異議?「そんな危ないもんじゃない」猟師が見る実態
連日報道されるクマの目撃情報や被害報告に、日本中が震撼しています。環境省のデータによれば、今年4月~10月までのクマによる被害件数は176件、被害者数は196件と、過去最悪のペースで増加中です。しかし、猟師免許を持ち、日常的に山に入る俳優・東出昌大氏は、この過熱する報道に一石を投じています。
「クマには滅多に出合わない」と語る東出氏は、メディアが「危ない!」「死のリスク!」といった言葉を拾い歩くことで、報道が過熱しすぎていると指摘。過去の死亡者数と比較し、交通事故や自殺者数の方がはるかに多いにもかかわらず、クマ報道だけが注目されるのは、メディアが「クマは数字が取れる!」と気づいたからではないかと分析しています。
現代人は、残忍な恐怖を想像しやすい「クマ」を仮想敵とし、「吊し上げる対象」を見つけたいという欲求を抱えているのではないか、と現代人の心理にも踏み込んでいます。
なぜクマは人里に?東出昌大が指摘する「真の原因」は木の実不作と猟師の高齢化
一方で東出氏は、クマが人目につきやすくなった具体的な原因を2点挙げています。それは「山の木の実の不作」と「猟師の高齢化」です。
堅果類の不作はよく知られる原因ですが、猟師の高齢化がクマの出没にどう影響しているのでしょうか?環境省のデータでは、狩猟免許所持者の約70%が60代以上。東出氏が所属する猟友会でも、60代は若手で、70代・80代のベテラン猟師が多数を占めるといいます。
かつては山を歩き回った猟師たちも、今では足腰が弱り、車に乗って道路脇に立つ鹿を撃つ「流し猟」が主流となっています。罠猟でも、見回りが楽なように道路から見える範囲に罠を仕掛ける傾向にあるそうです。
現場のリアル「違法行為も…」クマと人間、共存のために必要な「若い猟師」の育成
しかし、こうした高齢化には深刻な問題が潜んでいます。60kgを超える鹿を一人で軽トラックの荷台に載せることは困難なため、やむを得ず死体を道路脇に放置するケースが後を絶たないといいます。車内から銃を撃つ行為や、獲物を遺棄する行為は法律で禁じられていますが、多くの猟師が暗黙の了解で行っているのが現状だと東出氏は語ります。これは、「駆除が追いつかない」という現実があるためです。
東出氏は、クマがこれ以上迫害されないため、そして捨てられる鹿の生命を減らすためにも、ちゃんと獲物を持って帰れる若い猟師が増えることを強く望んでいます。「誰が為にか書く」と自身の記事を結び、若い世代が狩猟に興味を持ち、山と生き物の生命、そして人間社会が良い方向に向かうことを願っています。
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