「ノンアルコールビール」飲み過ぎに注意!糖尿病専門医が警告する健康リスクとは?
近年、健康志向の高まりから人気を集めているノンアルコールビール。休肝日や運転前など、様々なシーンで愛飲する人が増えています。SNSでは「おいしい」「お酒を我慢できる」といった声も多く見られますが、実は飲み過ぎには健康リスクが潜んでいることをご存知でしょうか?
「アルコールゼロ」だから安心?ノンアルコールビールの落とし穴
三鷹駅前たなか糖尿病・内科クリニック院長で糖尿病専門医の田中祐希先生は、「『ノンアルコールビールはアルコールが含まれていないから健康的』と誤解している人が多く、毎日2~3本飲んでいる患者さんも少なくありません」と警鐘を鳴らします。
ノンアルコールビールと一言で言っても、実は様々な種類があります。アルコール分が1%未満であれば法律上「ノンアルコール飲料」と表示できますが、中には微量のアルコールを含む商品も存在します。微量のアルコールでも、数本飲むと通常のビール1本分相当のアルコールを摂取してしまう可能性もあるのです。
糖質にも要注意!脂肪肝のリスクを高める可能性
さらに、糖質の量にも注意が必要です。田中先生によると、スーパーで販売されているノンアルコールビールの糖質量は、1缶(350ml)あたり0グラムのものから22グラム程度まで幅があります。通常のビールよりも糖質が多い商品もあるため、糖尿病や脂肪肝のリスクを高める可能性があります。
糖質を多く含むノンアルコールビールを飲み過ぎると、血糖値が急激に上昇し、肝臓に脂肪が蓄積されやすくなります。アルコール0.00%の商品を選んだとしても、結局、肝臓を傷めてしまう可能性があるのです。
人工甘味料にも潜むリスク
アルコール0.00%、糖質0グラムのノンアルコールビールであれば安心…というわけではありません。これらの商品に含まれる人工甘味料を大量に摂取すると、過食をしやすくなったり、腸内細菌叢(腸内フローラ)が変化し、下痢を引き起こす可能性もあります。
健康的にノンアルコールビールを楽しむために
ノンアルコールビールを健康的に楽しむためには、以下の点に注意しましょう。
- アルコール度数を確認し、運転前や飲酒を控えている場合は0.00%のものを選択する
- 糖質量を確認し、糖尿病予防や糖質制限をしている場合は0グラムのものを選択する
- 人工甘味料の摂取量に注意し、適量を守る
ノンアルコールビールは、上手に選んで適量を守れば、健康的なライフスタイルをサポートしてくれる飲み物です。しかし、「アルコールゼロだから」という安心感から飲み過ぎてしまうのは避けましょう。健康リスクを理解し、賢くノンアルコールビールを楽しみましょう。
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