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クリスマス定番「シャンメリー」大手企業が作れない理由は?意外な法律とは

投稿日:2025年12月21日

クリスマスパーティーの定番、子どもたちの乾杯に欠かせないノンアルコール炭酸飲料「シャンメリー」。毎年多くの家庭で楽しまれていますが、実はこのシャンメリー、大手飲料メーカーからは販売されていません。その背景には、意外な法律が存在するのです。

シャンメリーってどんな飲み物?

シャンメリーは、シャンパンのように瓶に入っており、栓を抜くと「ポン!」という爽やかな音が鳴るのが特徴。子ども向けのノンアルコール飲料として、ポケモンやプリキュアなど人気キャラクターのパッケージが多く、クリスマスシーズンになるとスーパーやコンビニの店頭を彩ります。

実は「シャンメリー」という名称は商標登録されており(第1208094号)、権利者は「全国シヤンメリー協同組合」です。その歴史は古く、戦後の1947年に東京の飲料業者が、進駐軍が飲んでいたシャンパンを安価に楽しめる「ソフトシャンパン」として販売したのが始まり。

その後、フランス大使館から「シャンパン」という名称の使用禁止を求められ、1973年に現在の「シャンメリー」と改称して現在に至っています。

大手企業が作れない理由…中小企業分野調整法とは?

「商標登録されているなら、大手企業は別の名前で同じような商品を作ればいいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、商標権はあくまで名称やロゴを保護するものであり、味や香りが似ている類似商品を販売することまでは防げません。

そこで登場するのが、「中小企業分野調整法」(正式名称:中小企業の事業活動の機会の確保のための大企業者の事業活動の調整に関する法律)です。この法律は、中小企業の多い事業分野に進出する大企業が、中小企業の経営に悪影響を及ぼす可能性がある場合に、国が調整を行うためのものです。

シャンメリーは、中小企業が長年守ってきた市場であり、大手企業が低コストで類似商品を投入した場合、価格競争で中小企業が負けてしまう可能性があります。そのため、中小企業分野調整法によって、大手企業の参入が調整されているのです。

クリスマスパーティーでシャンメリーを飲む際は、中小企業を保護する法律があることを思い出してみてはいかがでしょうか。

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