クリスマスに輝く星空!オーロラ&「惑星の王」木星が夜を彩る
12月の夜空は、まるで星空ファンへのプレゼント🎁。恒星間彗星「3I/ATLAS」の地球最接近や冬至に加え、高緯度地域ではオーロラも観測され、話題を呼んでいます。クリスマスを迎える今週は、さらに特別な星空が広がります。細い月とオーロラ、そして「惑星の王」木星が織りなす幻想的な夜空を、一緒に楽しみましょう!
12月23日(火):地球照を伴った細い月
日没後、南西の低空に、月齢3の華奢な上弦の月が姿を現します。月の影の部分が、まるで幽玄な光をまとっているように見えるかもしれません。これは「地球照」と呼ばれる現象で、地球の表面で反射した太陽光が作り出す、とても美しい光景です。空が暗くなる前に、双眼鏡や肉眼で観察するのがおすすめです。
12月24日(水):クリスマスイブの月とフォーマルハウト
クリスマスイブは、少しだけ存在感を増した細い月が、地球照を再び伴いながら、前日よりも高く南西の夕空にかかります。月が沈むまでの時間も長くなり、さらに左方向を見ると、ぽつんと明るく光る星が見えるはず。それが、みなみのうお座の1等星フォーマルハウトです。「秋のひとつ星」とも呼ばれ、周囲に明るい星がないため、見つけやすいでしょう。月とフォーマルハウトが仲良く地平線に沈んでいく様子を見守り、ロマンチックなクリスマスを過ごしませんか?
12月25日(木):クリスマスの星-「惑星の王」木星
いよいよクリスマス!日が沈んでから約2時間後に東の空を眺めると、「惑星の王」こと木星が昇ってくるのが見えます。太陽系最大の惑星である木星は、地球を挟んで太陽と正反対の位置に来る「衝」まであと2週間ほど。今が夜空で最も大きく、明るく見える時期です。木星と競うようにして、オリオン座も姿を現します。クリスマスに輝く木星は、まさに「クリスマスの星」と言えるでしょう。
12月27日(土):月と土星が並ぶ
夕闇が迫る南の空の高いところを見上げると、やや欠けた半月のすぐそばに土星が光っています。夕空に土星が見える位置は日々西へと移動しながら少しずつ高度を下げ、1月にかけて輝きも次第に弱まっていくので、今のうちに観察しておきましょう。土星の下方、低空にぽつんと光っているフォーマルハウトも探してみてください。
12月28日(日):上弦の月
今宵は上弦の月。ちょうど半分の明るさで、日没後の南南西の空に輝きます。
今週の星座:ぎょしゃ座
夜の帳が下りてすぐ、東北東の空高くにレモン色の輝きを放つ明るい星が見えます。それが1等星カペラで、ぎょしゃ座を代表する星です。現在、天の北極に最も近い1等星でもあります。ぎょしゃ座はカペラを含む5つの星が将棋の駒のような五角形に並んでおり、見つけやすいでしょう。
木星の衝を見逃すな!
木星を観察するなら、今が絶好のタイミングです。肉眼、双眼鏡、望遠鏡のどれでも見ごたえがあります。年が明けてすぐの2026年1月10日に、木星は13カ月に一度の「衝」を迎えます。衝の木星は、地球を挟んで太陽と正反対の位置関係になり、1年間で最も明るく輝き、日没とほぼ同時に東の空に昇って、一晩じゅう夜空に君臨します。
来年まで待つ必要はありません。すでに夜を迎えた東の空で、ふたご座の兄弟星カストルとポルックスと共に、すばらしい眺めを披露しています。ぜひ、この機会に木星の美しさを堪能してください!
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