『ドビュッシーが弾けるまで』平野眞監督が語る制作秘話!國村隼との初共演、新人脚本家の才能とは?
12月24日22時よりフジテレビ系で放送されるスペシャルドラマ『ドビュッシーが弾けるまで』。最愛の妻を失った男と、ピアニストの夢を諦めた青年が、ピアノとウイスキーを通して人生を奏で直していく物語に、演出家の平野眞監督が熱い想いを語りました。
クリスマスに挑戦!企画当初の印象とベテラン俳優との共演
平野監督は、企画を初めて聞いた時の印象について「クリスマスなのに、おじさんがいっぱい出ていいのかな、と思いました(笑)」とユーモラスに語ります。プロデューサーからはクリスマス感も出したいという要望があったものの、プロットには全くクリスマスらしさがなかったため、「じゃあ頑張って作っていこう」と制作に臨んだそうです。また、新人プロデューサーと脚本家との協働、そして國村隼さんや片平なぎささんといったベテラン俳優たちとの現場について、「若い人を入れた方がいいよ」と現場に新しい風を吹き込むことの重要性を語っています。
國村隼さんとの初共演については、「やる前に何でも言っちゃう人なので、ズケズケと思っていることを言いました」と率直なコミュニケーションを重視したことを明かしています。國村さんは「うん、わかった。やってみる」と監督の意見を尊重し、積極的に議論を重ねながら作品を作り上げていったそうです。
新人脚本家の才能と“当て書き”の力
脚本を担当したのは、第36回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞した石田真裕子さん。平野監督は、石田さんの才能について「思い描いていることがしっかりしているので、逆に『ト書きを書きすぎると演出家の入る範疇がなくなるから、もう少しざっくりと書いてもいいよ』と最初に話をしました」と語ります。また、キャスティングが決まってからは、俳優を想像して脚本を書いてもらうことで、“当て書き”の力を最大限に引き出したそうです。
石田さんの脚本家としての強みについては、「お願いしたことを具現化するときに、すごく力を発揮されるんだなと思いました。特に、制約がある中で、想像を超えるクオリティのものを返してくれるので、本当にすごいなと思いましたね」と絶賛しています。
脚本家のセリフへの敬意と、監督としてのこだわり
平野監督は、脚本家のセリフを尊重する姿勢を強く持っています。「僕は、台本のセリフをあまり変えたくないと思っているんです。たとえ自分が『なんでこうなんだろう』と理解できないとしても、これをやらせようとしている脚本家の意図は汲みたい」と語り、脚本家の想いを大切にしながら作品を創り上げていくことを重視していることがわかります。INIの尾崎匠海さんも共演する本作は、クリスマスイブに心温まる物語を届けてくれることでしょう。
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