町田ゼルビア・黒田監督とクラブがけん責処分!Jリーグが徹底調査の結果、不適切な言動と内部統制の不備を指摘
Jリーグは23日、町田ゼルビアの黒田剛監督とクラブに対し、けん責処分を科したことを発表しました。これは、黒田監督による不適切な言動と、クラブの内部統制の不備が原因です。今回の処分は、Jリーグの健全な発展と、選手やスタッフの尊厳を守るための重要な一歩と言えるでしょう。
処分内容の詳細
Jリーグが発表した懲罰の理由は、主に以下の2点です。
1.黒田監督の不適切な言動:黒田監督は、所属選手らに対し、自身の意向に沿わない選手を「造反者」と呼ぶなど、暴言や不適切な指導を行ったとされています。また、練習中や懇親会でのスタッフへの暴言も問題視されました。これらの行為は、JFA(日本サッカー協会)の規則に違反し、選手やチーム関係者の尊厳を傷つけるものと判断されました。
2.クラブの内部統制の不備:町田ゼルビアは、監督の業務執行を適切に管理・監督する体制が整っておらず、違反行為を早期に発見し是正するための体制が不十分だったと指摘されています。特に、クラブが設置した特別調査委員会が、顧問弁護士を同席させ、関係者の発言を規制したことが、真相解明を妨げたとして批判されています。
徹底的な調査の経緯
今回の処分に至るまで、Jリーグは徹底的な調査を行いました。その経緯は以下の通りです。
・2月:JFA暴力等根絶相談窓口への通報を受け、Jリーグが事実関係の調査をクラブに依頼。
・4月:クラブから調査報告書の提出。
・4月~5月:Jリーグがクラブに追加調査を依頼。
・6月~9月:クラブが特別調査委員会によるアンケートやヒアリングを実施。
・9月~11月:Jリーグが主要な関係者に対し、のべ12回にわたるヒアリングを実施。
・12月:クラブから提出された最終報告書とJリーグ独自の調査結果を総合的に判断し、裁定委員会が処分を決定。
処分量に関する考慮事項
Jリーグは、処分量を決定するにあたり、以下の点を考慮しました。
・黒田監督の行為に暴力などの有形力の行使はなかったこと。
・黒田監督が違反行為の存在を基本的に認めておらず、反省しているとは言い難い状況だったこと。
・クラブの調査対応に不備があり、真相解明に支障をきたしたこと。
・クラブが相談窓口を設置していたものの、経営陣が関与する事象については相談しにくい体制だったこと。
・問題行為が早期に把握される機会があったにも関わらず、クラブのけん制機能が働かず、外部への通報まで放置されたこと。
今後の展望
今回の処分は、Jリーグが選手やスタッフの尊厳を守り、健全な競技環境を維持するための強いメッセージとなります。町田ゼルビアは、今回の反省を踏まえ、内部統制の強化とコンプライアンス意識の向上に取り組む必要があります。また、黒田監督には、今回の処分を真摯に受け止め、今後の指導活動において適切な言動を心がけることが求められます。
Jリーグは、今後も同様の事案が発生しないよう、監視体制を強化し、再発防止に努めていく方針です。
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