インカレ決勝弾&兄弟対決!日本体育大学・篠田大輝、弟からの助言を胸に筑波大学へ
大学サッカー界の年内最大の注目イベント、第74回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)が開幕しました。日本体育大学のFW篠田大輝選手(4年)は、グループリーグ3戦連続ゴール、準々決勝での決勝弾と、大会を通して圧巻のパフォーマンスを見せています。しかし、準決勝の相手は、なんと1学年下の弟、筑波大学のMF篠田翼選手。
決勝ラウンド進出への道のり、そして兄弟対決へ
篠田大輝選手は、インカレ決勝ラウンドのグループリーグで、チームの全4ゴールを自身で決めるという驚異的な得点力を発揮。準々決勝の東海学園大学戦でも決勝点を挙げ、大会5ゴールと、まさに絶好調です。その活躍を支えたのは、日体大が関東大学サッカーリーグ1部に昇格したこと、そして弟・翼選手からのアドバイスでした。
「弟とは本当にいろんな話をしてきたし、家族ラインのやりとりも活発で、なんでも話せる存在。ずっと高め合ってきた仲でライバルでもある」と篠田選手。中学時代は別のチームでプレーしていましたが、昌平高校でチームメイトとなり、共に切磋琢磨してきました。日体大入学後、翼選手が筑波大学に進学したことで、対戦の機会はこれまで限られていました。
弟からの刺激、そしてプロへの道
「悔しい気持ちはありましたが、逆に弟によく電話をして筑波大についていろんなことを聞きました」と篠田選手は振り返ります。強豪・筑波大学の練習内容や意識、取り組み方などを聞き出し、自身の成長に繋げたのです。「弟を通じて聞くことで、自分に取り入れて基準を高めようと思ったんです」と、弟への感謝の思いを語りました。
また、進路がなかなか決まらない時期には、翼選手に悩みを打ち明け、励ましてもらったことも明かしました。「『大輝なら普段通りやっていれば大丈夫だよ』と言ってもらえて、救われた部分もありました」と、弟の存在の大きさを強調します。
「最後くらい勝ちたい」兄の威厳、そしてクリスマスイブの決戦
今季の関東リーグでは筑波大学と2度対戦し、いずれも敗北。篠田選手は「関東リーグはダブルでやられていますし、最後くらい本当に勝ちたいです」と強い決意を表明します。そして、「最後は兄貴らしいところを見せて勝って日本一を取りたいです」と、勝利への渇望を語りました。
12月24日のクリスマスイブに開催される準決勝。兄弟がそれぞれのチームを勝利に導き、家族にとって最高のクリスマスとなるのか。篠田大輝選手の熱い想いが、ピッチ上で爆発するでしょう。
篠田選手はJ3・ガイナーレ鳥取への加入が決まっており、今回のインカレが大学サッカー最後の舞台となります。プロへの夢を掴み、兄としてのプライドをかけて、篠田大輝選手は筑波大学との激戦に挑みます。
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