徳之島で国際交流!大学生と児童生徒が英会話で語り合うユースキャンプ開催
鹿児島県の徳之島で、海外の大学生と日本の児童生徒が交流を深める「第3回徳之島国際ユースキャンプ」が開催されました。参加者は、日本の戦後史を徳之島という独自の視点から学び、相互理解を深めました。
キャンプの背景と目的
このキャンプは、東京大学のシンクタンクROLESが主催し、外務省の補助金を受けて2023年からスタートしました。きっかけは、ボスニアでも盛んな闘牛文化。ボスニアを研究するROLESの研究者と伊仙町が繋がり、戦争の記憶を継承するための相互理解を深めることを目的に開催されています。
参加者と活動内容
今回は、ボスニア、フィリピン、琉球大学、鹿児島大学、東京大学の計8人が参加。天城町の陸軍浅間飛行場の滑走路跡や犬田布岬、泉芳朗銅像など、徳之島の戦跡を巡り、特攻隊の歴史や米軍統治下の島の実情を学びました。
児童生徒との交流
20日には伊仙町のほーらい館で交流座談会が開かれ、沖永良部島からも児童生徒が集まり、約50人が英会話に挑戦しました。天城中学校の生徒からは「ボスニアについて知らなかったが、英語で話しかけることで多くのことを知ることができた」という声が聞かれました。
参加者の声
ボスニアから参加したアナ・エレナ・バンドゥーカさん(23)は、「日本の首都からは見えにくい地方の暮らしや歴史に興味があった。徳之島の子どもたちには独自の世界観があり興味深い」と語りました。また、フィリピンから参加したラファエル・フェルナンドさん(30)は、「特攻隊として命を落とした人が元教師だったと聞き、当時の思いが元小学校教師である自分とも重なり、強く印象に残った」と話しました。
このキャンプを通して、参加者たちは歴史を学び、文化を理解し、そして未来を担う若者として、国際的な視野を広げることができました。
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