【注目2歳馬】上がり最速で差し切りV!オルフセンが示すクラシック級の素質とマーカンド騎手の神騎乗
週末の競馬開催から厳選した「注目2歳馬」をご紹介します。
今回ピックアップするのは、11月15日の東京4R・芝2000mの未勝利戦で圧巻の勝利を飾ったオルフセン。その血統背景からデビュー戦、そして鮮やかな2戦目の走りまで、将来のクラシック候補としての高い素質に迫ります。
良血馬オルフセン:JBCレディスクラシック馬の半弟
オルフセンは、父にディープインパクトの後継種牡馬として注目されるキズナ、母にスターズアラインドを持つ良血馬です。
特筆すべきは、半姉に2021年のJBCレディスクラシックを制したテオレーマがいること。この輝かしい血統背景もあり、2024年の北海道セレクションセールでは1億1000万円という高額で落札され、デビュー前から大きな期待が寄せられていました。
デビュー戦は惜敗も、非凡な素質を披露
デビュー戦は10月25日、今回と同じ東京芝2000m戦でした。
レースでは後方2番手から追走し、直線では上がり最速の末脚を披露。しかし、ラスト11.3-11.1秒の加速ラップで逃げ切ったウップヘリーアに惜しくも0.1秒差の3着に敗れました。
それでも、友道康夫厩舎の素質馬ブラックオリンピアに先着を許したものの、展開や相手関係を考慮すれば、及第点以上の内容だったと評価されています。
2戦目:マーカンド騎手の神騎乗で馬群を突き破る!
迎えた2戦目は、デビュー戦から2kg絞って馬体重484kgでの出走となりました。
短期免許で来日中のT.マーカンド騎手が手綱を取り、1番人気の支持を集めます。レースは先行勢が淡々と流れ、中盤極端に緩むことのない展開。
オルフセンはスタートで伸び上がるような形となり、道中は馬群密集のイン7〜8番手で我慢を強いられます。
直線に向いた直後は前に進路がなく、外に持ち出すこともできない絶体絶命の状況でしたが、残り400mを切ったところでわずかに開いたスペースをマーカンド騎手は見逃しませんでした。
狭いところを突いて進路が開くと、しぶとさを見せていた先行馬たちを残り100mで外から一気に交わし去り、1馬身半差をつけての快勝。勝ちタイムは2:00.8でした。
クラシック戦線へ向けたオルフセンの将来性
今年の秋の東京開催は高速決着が多い中で、2:00.8という勝ちタイムはまずまずの好時計です。
さらに評価できるのは、先行勢が粘る加速ラップ展開の中で、オルフセン自身がレース上がり33.6秒という驚異的な瞬発力でまとめた点です。
加えて、馬群の狭いところを割って突き抜けた経験は、今後レベルが上がっていく重賞戦線においても大きな武器となるでしょう。
馬群を怯まず割って伸びる勝負根性と、瞬時にトップスピードに乗れる能力は、来春のクラシックに向けて重賞戦線でも十分に勝負になる素質を秘めています。
今後のオルフセンの動向から目が離せません。
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