母国を想うクリスマス:ウクライナ避難民が路上で歌声響かせ、故郷の風習を大切に
ロシアの侵攻により故郷を離れ日本で避難生活を送るウクライナの人々が、クリスマスイブを母国の伝統的な風習で過ごしました。東京都武蔵野市では、星形の飾りを手に、クリスマスソングを歌いながら街を歩く姿が見られました。
イルミネーション輝く街で響く歌声
2025年12月24日午後7時28分、東京都武蔵野市。クリスマスイブの夜、三鷹市にある教会を出発したウクライナ避難民たちは、「メリークリスマス」と声をかけながら街を歩きました。イルミネーションが輝く路上では、ウクライナの伝統的なクリスマスソングが披露され、温かい雰囲気に包まれました。
平和への願いと故郷への想い
ウクライナのゼレンスキー大統領らが、ロシアとの和平交渉に向けてアメリカと協議を重ねる中、避難民からは「残念ながら、すぐに戦争が終わることは期待できない」という声も聞かれました。しかし、故郷を離れていても、ウクライナの文化や習慣を忘れないように、こうして共に過ごす機会があることの大切さを参加者たちは語っています。
「自分の国の習慣を忘れない」
家族3人で千葉県内に避難している18歳の女性は「自分の国の習慣を忘れないよう、こうしてみんなで集まれる機会があることはうれしいし、とても大切です」と話しました。故郷を想いながら、クリスマスの伝統を守り続けるウクライナ避難民たちの姿は、平和への願いと故郷への強い想いを表しています。
(写真:和田大典撮影)
コメント一覧
まだコメントはありません。
← トップに戻る