12月25日、クリスマス。子供にとって一年で最も輝かしい時間…のはずが、SNS上では「ゲーム機を頼んだのに歴史マンガが届いた」という、ある親子のエピソードが話題を呼んでいます。この投稿をきっかけに、かつてサンタさんに「夢」を砕かれた元・子供たちからの“被害報告”が続々と寄せられ、共感を呼んでいます。

「ゲームで時間を無駄にする価値観はない」母サンタの決断

話題の発端となったのは、X（旧Twitter）ユーザーの投稿です。お子さんがサンタさんへの手紙で「NintendoSwitch2で友達と一緒に遊びたい」と切実に願ったのに対し、投稿者である母親は「ゲームで時間を無駄にする価値観はない」と判断。プレゼントとして用意したのは、Switch2ではなく「角川まんが学習シリーズ（日本の歴史）」の全巻セットでした。

投稿者さんは「中学受験」を見据えた教育的配慮だったと説明していますが、ネット上からは「友達との会話に入れなくなる」「これはトラウマになる」といった、子どもの心情を思いやる声が多数寄せられています。

「包装紙を開けたらドリル…」元子供たちのトラウマ体験

この投稿に対し、リプライ欄や引用ポストでは「自分もやられた！」という声が溢れました。過去のクリスマスに受け取った“ガッカリ・プレゼント”の苦い記憶を告白する元・子供たちが続出しています。

具体的には…

• 「計算ドリルと漢字ドリルをクリスマス包装で渡された。あの時の絶望感と号泣は一生忘れない」
• 「ゲームを頼んだのに、枕元にあったのは『国語辞典』とクッキー。サンタ嫌いになった瞬間だった」
• 「鉛筆削りだけが置かれていて、5時間くらい『これはおもちゃなのか？』と悩み続けた」
• 「水で書ける習字セットが届いた時は、涙で前が見えなかった」

きれいにラッピングされた箱を開けた瞬間の「コレジャナイ」感。多くの大人が、数十年経ってもその時の“心の傷”を鮮明に覚えていることに驚かされます。

反動で「廃課金ゲーマー」に？将来への影響も

親としては「子どものため」「勉強してほしい」という愛情からの選択でしょう。しかし、その“教育的指導”が必ずしも良い結果に繋がるとは限りません。SNSには、その後の「反動」を語る声も多く寄せられています。

例えば…

• 「小6までゲーム禁止・プレゼントも実用的なものばかりだった結果、親元を離れてから反動で廃課金ゲーマーになった」
• 「受験まで我慢させられた結果、社会人になってから趣味に全財産をつぎ込む独身貴族が完成した」
• 「欲しいものを貰えなかった経験から、自分の子供には甘やかしてしまう」

「サンタさんはいい子にしているとなんでもくれる」という魔法と、「親の教育方針」という現実が衝突する12月25日。歴史マンガを貰ったあの子が、いつか「あれのおかげで歴史が好きになった」と笑える日が来ることを願うばかりです。