年末年始を目前に、仕事が立て込んで「終わる気がしない」と焦っていませんか？案件が重なり、優先順位が分からず、ただただ忙殺されている…そんな状況は、あなたの能力不足ではありません。脳が判断疲れを起こしているだけなんです。

「効率が落ちた」と感じる前にチェック！

今必要なのは、がむしゃらに手を動かすことではなく、一度深呼吸して「仕事の畳み方」を整えること。まずは「整理する・減らす・区切る・頼る」を意識しましょう。最高の仕事納めをして、心置きなく休みに入るための最後のチェックリストをご紹介します。

細かく考える前に、今の自分に当てはまるかどうかを直感でチェックしてみてください。

• □いま取り組んでいる仕事について、「なぜそれが必要なのか」を説明できる
• □依頼内容の「完成形」を、相手と（または自分の中で）再確認した
• □今日やらなくていい仕事を、意識的に切り分けている
• □今日の最重要タスクが、1〜2個に絞れている
• □作業を始める前に、終わらせる時間を決めている
• □完璧を目指さず、まず形にする前提で進めている
• □同じところで5分以上、手が止まっていない（または考え込んでいない）
• □迷ったときに「一度聞く」という選択肢を持っている
• □立て込んでいる日は、作業時間をカレンダーで確保している
• □この忙しさを「自分だけで何とかするもの」だと思い込んでいない

チェックが少ないほど、今はテンパりやすい状態。でも大丈夫！全てできている必要はありません。

心を整える！特に効きやすい5つの立て直しポイント

特に効果的な5つの立て直しポイントをご紹介します。

1.「意図」を確認するだけで、スピードは上がる

依頼の理由が見えていないと、後で必ず迷いが生じます。「とりあえず着手する」は一見早そうですが、手戻りの原因になりがち。年末進行ほど、最初に相手の意図を押さえることが、結果的に最短ルートになります。

2.自分の言葉にできない仕事は、途中で止まる

内容を噛み砕かないまま進めると、考える工程が後ろ倒しになり、締切直前の焦りにつながります。まず30秒でいいので、「つまり、こういうことだな」と整理するだけで、その後の筆の進み具合が変わります。

3.「全部やろう」としない勇気を持つ

仕事が多いのではなく、全部を同じ重要度で捉えてしまっていることが「焦り」の正体です。優先度を見極め「今日はこれはやらない」と決めるだけで、脳の判断コストは劇的に下がります。

4.5分以上止まったら、それは「相談」のサイン

一人で考えているようで、実は同じところを堂々巡りしているだけ。そんなときは、その答えを持っている人に聞いた方が圧倒的にスムーズです。分からない者同士で相談して時間を溶かすより、核心を知る人に迷わず相談する。これも立派なスキルです。

5.自分の時間を「予約」する

カレンダーに予定が入っていない時間は、他人からの割り込みを許してしまいます。集中すべき作業時間はあらかじめカレンダーに入れて自分の予約を確保しましょう。これはサボりではなく、仕事をスムーズに進めるための正しい判断です。

年末年始は「速く・正確に・迷惑をかけずに」が同時に求められ、自分を追い込みがちです。でも、本当に効くのは、減らす・区切る・聞くという、基本に立ち返ること。一つ立て直すだけで、仕事は驚くほどスムーズに回り始めます。余計な荷物を下ろして、心からリラックスできる休暇を迎えましょう。

参照：ライフハッカー