有馬記念馬ブラストワンピース、引退後も輝き続ける!馬術競技での活躍と人懐っこい素顔に迫る
2018年の有馬記念を制覇し、JRA賞最優秀3歳牡馬に輝いたブラストワンピース。そのド迫力の走りから「重戦車」とも呼ばれた名馬が、引退後も新たなステージで活躍しています。北海道のノーザンホースパークで第二の馬生を送るブラストワンピースの様子を、引退馬を追った書籍『もうひとつの引退馬伝説2』から一部抜粋してご紹介します。
巨大な体躯とヤンチャな性格のギャップ!担当者が語るブラピの魅力
ノーザンホースパークでブラストワンピースを担当する加藤諒さんによると、初めて見た時は「サラブレッドじゃないと思った」とのこと。「すごく体の大きな馬だなと。ただブラストワンピースだって知らなくて、サラブレッドじゃないと思っていたんですよ(笑)」と語ります。しかし、接してみるとその巨大な体躯とは裏腹に、ヤンチャで人懐っこい一面が明らかに。
「ブラピは手入れする時にすごいちょっかいをかけてくるんですよ。ブラッシングしていてもちょっかいをかけてきて、たまにちょっと強い感じで来た時は『わかったわかった』となだめながら接しています。かまってちゃんですね」と、その甘えん坊な性格を明かします。ファンからは「ブーちゃん」という愛称で呼ばれているブラストワンピースですが、加藤さんは「ブラピ」と呼んでいるそうです。
状況に応じて使い分ける賢さ!ファンサービスも完璧
ブラストワンピースは、人によって普段の顔とよそ行きの顔を使い分ける賢い馬としても知られています。手入れの際に噛みつくこともあり、直接触れられるスタッフも限られるほど。「スタッフが30人ぐらいいて、普通に触れるのは10人ぐらいです」と加藤さんは語ります。
しかし、ファンやゲストを前にすると一変。「急に堂々としたり、大人しくなったりします。かっこつけるというか。あれだけの大レースに出ていた馬だから、人に見られる場はさすがに慣れているんでしょうけど、僕はこの切り替えの早さが見ていて好きなんです(笑)」と、その状況判断能力の高さに感嘆しています。
馬術競技でも実力を発揮!今後の活躍に期待
ブラストワンピースは、引退後、馬術競技にも挑戦。2024年11月には、現役引退から3年以内の競走馬による馬術大会「RRC」に出場し、馬場馬術競技のファイナルで7位と健闘しました。加藤さんは、ブラストワンピースの呑み込みの早さと努力する姿勢を高く評価しています。
「元々ノーザンホースパークはサラブレッドのリトレーニングに力を入れていたので、その延長線上で僕がブラピにたまたま乗って、乗り始めたころからすごく賢かったんですね。僕も今まで引退したサラブレッドを何頭かリトレーニングしたことがありますけど、その中でもいちばん呑み込みが早かったんです」と語り、今後の更なる活躍に期待を寄せています。
ブラストワンピースの今後の挑戦から目が離せません!
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