有馬記念:デムーロ騎手の完璧なリードが勝利を掴む!3歳世代の底力を見せつけたミュージアムマイル
今年最後のJRA・GⅠ、有馬記念が中山競馬場で盛大に開催され、ミュージアムマイルとクリスチャン・デムーロ騎手が劇的な勝利を飾りました。昨年の有馬記念で惜しくも2着に終わったデムーロ騎手は、その悔しさをバネに、今回のレースでは完璧なレース運びで頂点を目指しました。
昨年のリベンジ!デムーロ騎手の気迫が光った
昨年、シャフリヤールにハナ差で敗れたデムーロ騎手。その時の悔しさを晴らすべく、今回の有馬記念では勝利への強い意志が感じられました。特に、直線での追い込みは圧巻。ダノンデサイルを目標に、3コーナーからスッと追随し、4コーナーから直線ではレガレイラを外へ出させないように巧みに蓋をしながら、鋭く差し切るという、まさに完璧なレースでした。
3歳世代のレベルの高さが際立つ結果
天皇賞・秋でもマスカレードボールとワンツーを決めるなど、近年3歳世代のレベルの高さが注目されています。ミュージアムマイルは、その中でも精神面の完成度が高く、下見や馬場入り時も落ち着いた様子を見せていました。その落ち着きが、今回の素晴らしい末脚に繋がったと言えるでしょう。来年は、明け4歳世代が競馬界をリードしていくことが期待されます。
好走を見せた各馬のレースぶり
2着のコスモキュランダは、人気薄ながら横山武史騎手のファインプレーが光りました。ペースが遅い中、2コーナーで武豊騎手のメイショウタバルが先頭を奪ったタイミングで追い込み、うまくポジションを取ることができました。皐月賞2着の実力を持つコスモキュランダは、力の要る馬場も合っていたようです。陣営の調教も実を結び、素晴らしい走りを見せました。
3着のダノンデサイルも、好走を見せましたが、ミュージアムマイルに目標にされたことが影響したかもしれません。4着のレガレイラは、直線で蓋をされ、内に進路を取らざるを得ませんでしたが、そこから伸びてきたように、地力を見せました。13着のメイショウタバルは、行きたがる面があり、遅いペースの中で気難しい部分が出た可能性があります。しかし、本来の実力はもっと高い馬です。
柴田政人氏の視点
元騎手で調教師の柴田政人氏は、今回のレースを「素晴らしいレースだった」と絶賛。特に、デムーロ騎手のリードの巧みさを高く評価し、3歳世代のレベルの高さを改めて強調しました。柴田氏の重賞観戦記『柴田政人の目』は、サンケイスポーツで連載中です。
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