12月29日に31歳の誕生日を迎えた秋篠宮家の次女・佳子さま。宮内庁担当の記者が同行取材で見つかった、ニュース映像には映らなかった佳子さまの真摯な姿を振り返ります。ブラジル公式訪問や国内の地方訪問で見せた、人々の気持ちに寄り添う佳子さまの姿に、多くの人々が心を動かされました。

ブラジル訪問で見えた、日系人との深い繋がり

佳子さまは今年6月、国交樹立130周年を記念してブラジルを公式訪問されました。ブラジルには約270万人の日系人が暮らしており、皇室とは深い繋がりがあります。笠戸丸が日本からの移民を運んだ1908年から、多くの日本人がブラジルで苦労を重ねながらも、農業の発展などに貢献してきました。

約2週間で8都市を巡るハードなスケジュールの中、佳子さまは各地で積極的に交流を重ねられました。特に印象的だったのは、パラナ州ロンドリーナ市での出来事。ロンドリーナ市は沖縄系の日系人が多く、佳子さまは会場で披露された沖縄の獅子舞や和太鼓の演奏に大きく手拍子を送られました。

演奏後には、子どもたち一人ひとりに歩み寄り、「どんなところが好きですか？」「練習は楽しいですか？」などと声をかけ、太鼓の重さについて尋ねるなど、細やかな心遣いを見せられました。さらに、会場に集まった人々と積極的に握手を交わし、時間があれば一人でも多くの人と交流しようとされていたそうです。

リオデジャネイロや岐阜県での心温まる交流

リオデジャネイロでは、サンバを披露した女の子が交流中に涙ぐむと、迷わずハグをされたそうです。サンパウロの学校訪問では、生徒と保護者が手作りしたお菓子を勧められ、笑顔で試食されました。これらの交流に、周囲の人々は温かい笑顔で応えていました。

国内の地方訪問でも、佳子さまの温かい交流は続きました。岐阜県で行われた「陶磁器フェスティバル」では、グランプリ受賞者のウクライナ人女性が涙ぐみ、佳子さまは自らハンカチを手渡されました。また、視察の最後に、予定外で近所の人々に挨拶に行き、車椅子の高齢男性にも話しかけられたそうです。

目の前の人に向き合う、佳子さまの真摯な姿勢

同行記者は、佳子さまが常に相手の立場に立ち、気持ちに寄り添い、その気持ちに応えようとされていると語ります。瞬時に判断して手を伸ばしたり、前進したりしながら、一人でも多くの人と握手し交流しようとする姿や、真摯に目の前の人に向き合う姿は、多くの人々の心を動かしました。

佳子さまの温かい人柄は、国内外での交流を通して、多くの人々に感動を与えています。今後も、佳子さまが様々な場所で、人々の心に寄り添い、温かい交流を続けていくことが期待されます。