矢野デイビット、30年前の屈辱体験を告白「自分は差別する側にはならない」
ミュージシャン・矢野デイビットさんが、6歳の時に家族と共に西アフリカ・ガーナから日本に移住した際、肌の色が違うという理由で経験した理不尽な差別について語りました。自身の過去の経験から、「差別する側にはならない」と強く決意したという矢野さんの言葉に、多くの共感が集まっています。
6歳で初めて気づいた「肌の色」の違い
矢野さんは、日本に来る前に父親から日本の友人たちの写真を見せてもらったことを振り返ります。初めて肌の色が違う人を見た時、「怖い」と泣き出してしまったそうです。しかし、父親が「この人たちはパパの肌の色と一緒でしょ」と優しく声をかけてくれたことで、安心したことを明かしました。
幼い頃は、父親が「父親」という存在以外の何者でもなく、肌の色が違うことなど気にも留めなかったという矢野さん。父親の存在を通して、「パパはパパだから」と強く意識したそうです。
友達の前で「君の自転車だと証明して」と理不尽な要求
小学4年生か5年生の頃、友達15人ほどと自転車で遊んでいた際、矢野さんだけが警察官に呼び止められたエピソードも告白しました。「その自転車が本当にきみのものか、証明してもらわないといけない」と言われ、友達を残して足止めされたというのです。
友達は「なんで?」と戸惑いながらも、矢野さんは何も言えずに警察官の指示に従いました。自分の自転車だと証明されるまで、その場に拘束されたという屈辱的な経験を、矢野さんは「差別」だと語っています。
この経験を通して、矢野さんは「自分は差別する側にはならない」と強く心に誓ったそうです。自身の過去の経験を振り返り、多様性を尊重し、偏見のない社会の実現を願う矢野さんのメッセージは、多くの人々に響くことでしょう。
コメント一覧
まだコメントはありません。
← トップに戻る