佐賀工、劇的な逆転負けで花園初戦敗退…昨年のリベンジはならず
全国高校ラグビー大会2回戦が30日、花園ラグビー場で行われ、シード校の佐賀工は東海大大阪仰星に6-7で敗れ、7大会ぶりの初戦敗退となりました。試合終了間際に劇的な逆転を許し、選手たちは涙をのんだ結果となりました。
前半は佐賀工がキックで主導権
試合は、キック戦術を軸とする佐賀工が序盤から主導権を握りました。前半6分と24分にはSH吉浦太我選手(3年)の正確なPGが成功し、6点リードで折り返しました。吉浦選手とFB岩屋武琉選手(3年)の好キックでエリアを奪い、相手陣内でのプレーが続きました。
後半、仰星の猛攻を耐えきれず…
後半に入ると、東海大大阪仰星の攻撃が徐々にペースを取り戻し、佐賀工のディフェンスにプレッシャーをかけました。必死に守り抜きましたが、終盤28分、トライライン際でのFWの力勝負でついに突破を許し、トライとゴールで逆転を許してしまいました。
リベンジを誓い、雪辱を目指した戦い
佐賀工は、昨年も2回戦で東海大大阪仰星に敗れており、リベンジを期して花園に臨みました。5月のサニックスワールドユースや夏の菅平合宿での練習試合でも対戦しており、3度目の対戦で雪辱を目指しましたが、相手の粘り強い守備を崩すことができませんでした。
監督と選手のコメント
試合後、枝吉巨樹監督は「トライを取らせない仰星さんがすごかった。うちは個人のポテンシャル、1年間取り組んだディフェンス力を出し佐賀工らしいラグビーができた。それを上回った仰星さんの粘り。本当に相手が素晴らしかった」と相手を称賛しました。また、好キックを連発した吉浦選手は「前半のモールでFWが消耗してしまった。バックスがもっとディフェンスを頑張るべきだった」と悔しさを滲ませながらも、「全力でやってやりたいことあできたのでチームは悔いがないと思います」とチームメイトの思いを代弁しました。
来年への決意
枝吉監督は「また頑張ります」と力強く語り、今回の敗戦を糧に、来年の花園での勝利を目指す決意を示しました。「打倒仰星」の目標は、後輩たちへと受け継がれていくことでしょう。
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