石川さゆり「天城越え」が紅白で愛される理由…心を掴む“開始17秒”の音の秘密
紅白歌合戦の常連、石川さゆりさんの名曲「天城越え」。なぜこの曲は日本人の心を掴んで離さないのでしょうか?約3万曲のイントロを熟知するラジオDJで音楽評論家の藤田太郎さんが、その秘密を解き明かします。
「天城越え」イントロの魅力とは?
藤田太郎さんによると、「天城越え」のイントロには、日本人の心に響くある楽器のサウンドが隠されているとのこと。それは、曲の始まりからわずか17秒以内に流れる音だと言います。
最強イントロの3つの条件
藤田さんが長年研究してきた結果、何度も聴きたくなる、人に伝えたくなるような最強イントロには、以下の3つの条件があるそうです。
- 心を掴む強いインパクト:最初の数秒で聴く人の心を惹きつける力
- 映像が浮かぶ物語性:イントロを聴いているだけで、曲の世界観が目に浮かぶような表現力
- 独創的なメロディ:サビや歌が入る部分とは異なる、イントロだけのオリジナルメロディが耳に残る
編曲家の職人技が光る
特に3つ目の条件は、編曲家の職人技と“粋”を感じさせるポイントだと藤田さんは語ります。イントロを本編と有機的に繋げ、独創的なメロディを生み出す編曲家の手腕が、曲の魅力をさらに引き上げているのです。
イントロから曲を歌ってしまう…
藤田さんは、最強イントロかどうかを判断する基準として、「鼻歌で曲を歌うとき、サビだけでなく無意識にイントロも歌ってしまうかどうか」を挙げています。ギターやドラムが印象的なイントロの場合、思わずエアギターやエアドラムをしたくなるのも、この条件に合致する証拠でしょう。
「天城越え」のイントロが、多くの人の心に深く刻まれているのは、これらの要素が絶妙に組み合わさっているからこそ。改めて聴き直してみると、新たな発見があるかもしれません。
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