今年も残すところあとわずか。1年の締めくくりに年越しそばを求めて、福井県内の店舗が多くの人で賑わっています。物価高騰の影響を受けながらも、家族や帰省客がそれぞれの願いを込めてそばを味わう姿が見られました。

福井市内の人気店は開店と同時に満席

福井市の越前つるきそば本店では、31日開店と同時に満席となるほどの賑わいを見せました。縁起の良い年越しそばを求める家族連れや、久しぶりに故郷に帰ってきた人々で店内は活気に満ちています。

物価高の影響で値上げを余儀なくされた時期もあり、客足が落ち込むこともあったとのことですが、この日は多くの来店客で賑わいました。店舗では、約700食のそばを用意し、普段の3倍のスタッフを配置して対応しています。

「故郷の味」「家族の健康」それぞれの願いを込めて

埼玉県の蕨市から帰省したという方は、「ここでは食べられない味。みんなが健康で元気に1年過ごしたい」と、そばに込められた願いを語ってくれました。このように、それぞれの家庭や個人の想いが込められた年越しそばは、1年の感謝と来年の希望を繋ぐ大切な食となっています。

除夜の鐘も響き、新年を迎える準備万端

また、敦賀市良覚寺では、日中の時間帯に子どもたちが除夜の鐘をつき、新年を迎える準備を進めていました。年越しそばを味わい、除夜の鐘を聞きながら、福井県内では穏やかな新年を迎える準備が進んでいます。