能登地震2年…「あけましておめでとう」言えない兄の祈り 弟を亡くした自宅跡で花を供える
最大震度7を観測した能登半島地震から2年。石川県輪島市で弟を亡くした垣地弘明さん(60)が、弟英次さん(当時56歳)の自宅跡を訪れ、冥福を祈りました。
土砂崩れで弟を失った兄の悲しみ
2023年1月1日に発生した能登半島地震で、輪島市市ノ瀬町では大規模な土砂崩れが発生。英次さんは自宅が土砂に埋まり、行方不明となりました。警察などの捜索が難航する中、遺体が見つかったのは地震から約1年後の2024年11月でした。
英次さんは瓦ぶき職人で、地域では頼りになる存在だったといいます。一人暮らしを始めてからは、優しく周囲を気遣う姿が多くの人に知られていました。
「2年ではなく1年…」新年を迎える気持ち
地震発生当時、垣地さんは英次さんと新年を過ごすため金沢市から車で向かっていた途中で被災。2年後の元日、英次さんの自宅跡地で花を手向け、線香を上げ、黙とうを捧げました。
取材に応じた垣地さんは、「弟が見つかり、葬儀を終えたのは去年の1月。私にとっては2年ではなく、1年しか経っていない」と胸の内を明かしました。
「いつか『あけましておめでとう』と言える日が来るように」
垣地さんはさらに、「被災した人々は、誰にも打ち明けられない複雑な気持ちを抱えながら毎日を過ごしていると思います。元日に『あけましておめでとう』という気持ちにはまだなれません。いつか気持ちが前向きになり、そう言える日が来ることを願っています」と力強く語りました。
能登半島地震から2年が経過し、復興への道のりは依然として長く続いています。被災された方々への支援が、一日も早く届くことを願います。
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